パチンコのキャッシュレス化は実現するのか?その仕組みと想定される4つの問題

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パチンコのキャッシュレス化は実現するのか?その仕組みと想定される4つの問題

パチンコ店でもクレジットカードが使えるようになるそうですね。

この記事では、パチンコのキャッシュレス化について考えてみたいと思います。

この記事でわかること
  • パチンコのキャッシュレス化の概要
  • キャッシュレス化で想定される4つの問題
イブスター店長

ついに始まるのか?(終わりの始まりが)

パチンコ店でのキャッシュレス決済……。

クレジットカードで出玉を買って、そのまま使えるように業界はしていきたいそうです。

2027年に本格導入を見込んでいるようですが、個人的に、問題は山積みな気がします。

ミナト

というか、ほんとうにキャッシュレス化は実現するのでしょうか?

パチンコのキャッシュレス化が持つ問題について見ていきながら、ユーザーはどうすべきかの私見を述べたいと思います。

結論からさきにいうと、「さらに負けるようになるだけ」なので、私は引退をおすすめします……。

著者プロフィール
ミナト

ミナト

10代で行った初めてのパチンコで大勝し、パチンコ・スロット漬けの日々へ。借金を重ね、多くを失い、10数年もの間ギャンブルをやめられなくなる。しかし他者の力も借りて依存症を克服。その経験をもとに依存からの脱出方法を発信している。併設店・専門店での従業員経験もあり。>> プロフィール詳細はこちら

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目次

パチンコのキャッシュレス化の概要

パチンコのキャッシュレス化の概要

はじめに、パチンコ店でのキャッシュレス化の概要から見ていきます。

ここでは以下の4つの話をしておきます。

  1. キャッシュレス化の仕組み
  2. なぜキャッシュレス化なのか?
  3. キャッシュレスはいつから?
  4. キャッシュレス化の導入店舗

1. キャッシュレス化の仕組み

キャッシュレス化の仕組み

パチンコのキャッシュレス化の仕組みですが、なんと、すでに専用のアプリがあります。

PPPAY」というもので、このアプリを介して、クレジットカードで出玉の購入ができるようになっています。

クレジットカードの登録はひとり1枚まで。それ以上はできません。

また利用に上限もあって、日2万円/月8万円までです。

決済方法は、以下を想定しているといいます。

PPPAYの利用の流れ

(出典:PPPAY公式サイト)

「5000円や1万円の金額を選んでアプリで決済→サンドに補充」という流れになっています。

ミナト

ちなみに、手数料があります

システム手数料として「5%」がかかるそうです。

1万円あたり500円がキャッシュレス手数料として取られることになります。

これがパチンコのキャッシュレス化の基本的な仕組みとなっています(2026年3月時点)。

2. なぜキャッシュレス化なのか?

なぜキャッシュレス化なのか

なぜパチンコはキャッシュレス化するのか?

これは日遊協の会長が2026年3月の会見で、つぎのように述べています。

「スマホがこれだけ世の中に普及している今の時代において、我々業界でもスマホを活用していく。日遊協で方向性を示し、PSAを中心に今後より詳細を詰めていくことになる。根底にあるのはあくまで依存対策であり、業界として推進していくためには、使用上限を設けられるキャッシュレス決済は強力な対策になり得る」

あくまでギャンブル依存症対策の一環らしいのですが……。

ミナト

まあ、本音は「いまはキャッシュレス時代だから」なのではないでしょうか

現金を持ち歩かない人も多いので、クレジットカードでも遊戯できるようにしたいのではないのかなと思います。

ようするに売上を伸ばしたいわけですよね。

ちなみに、依存症対策としては、以下の2点が盛り込まれています。

  • 1日の利用上限は2万円まで/月8万円まで
  • 家族の申告で本人の「PPPAY」利用を停止できる

依存症対策の問題は「4つの問題」のところでくわしく見ていきます。

3. キャッシュレスはいつから?

キャッシュレス化はいつから?

パチンコのキャッシュレス化ですが、2027年開始を目指しているそうです。

なお、試験的に導入を計画していた店舗はあったそうです。

大阪の店舗らしいです。

しかしこの試験導入の計画店舗では、キャッシュレス化は急きょ中止・見送りになったのだとか。

全日遊連の理事長は、この見送りになった件について、つぎのようにコメントしています。

「キャッシュレス化は世の中の流れを受けても業界に必要なもの。ただし、新基本計画を受けてクレジットカードの後払い決済問題など公営ギャンブルがクレジット決済に関して一部見直しに入っている中、あえて逆行して国民の議論の的になるようなことを進めようとする企業に対し指摘させていただいた」

(※新基本計画=ギャンブル等依存症対策推進基本計画)

どうやら、試験導入を計画した店舗が先走ったのが原因のようです。

業界としては、足並みをそろえて(みんなが一丸となって)進めていきたいプロジェクト、ということなのだと思います。

4. キャッシュレス化の導入店舗

キャッシュレス化の導入店舗

キャッシュレス化の導入店舗は、2026年3月時点はないようです。

さきのとおりで、このキャッシュレス化は、「ギャンブル等依存症対策推進基本計画」という対策に逆行するようなものです。

したがって、今後ルールを厳格化するなどしてから、本格導入がはじまっていくものと思われます。

ミナト

導入店舗が増えてくれば、「PPPAY」の公式サイトで(一覧で)見られるようになるのではないでしょうか

キャッシュレス化がデフォルトになれば、「P-WORLD」などの店舗サイトでも、キャッシュレス対応かは表記されるようになるのかもしれません。

(参考リンク:業界のキャッシュレス化、2027年度中の開始目指す~日遊協会見0円パチンコ「設置台数20台」が焦点へ、キャッシュレス決済「PPPAY」にも見解示す/全日遊連

パチンコのキャッシュレス化が持つ4つの問題

パチンコのキャッシュレス化の4つの問題

では、ここまでの話をふまえて、パチンコのキャッシュレス化が持つ問題について考えていきます。

私は以下の4つが問題になると思います。

  1. 現金化できる
  2. 依存症対策になっていない
  3. 店の負担&客の負担
  4. 手数料とトラブル時の補償

それぞれくわしくお話ししていきますね。

1. 現金化できる

現金化できる

いうまでもなく、これが最大の問題点でしょう。

パチンコがキャッシュレス化することで、クレジットカード(ショッピング枠)の現金化ができてしまう問題です。

キャッシュレス化の本来の用途は、クレジットカードで出玉を購入して遊戯することです。

しかし、つぎのような「現金化」はできてしまいます。

PPPAYで出玉購入 → 即清算&景品交換 → TUCショップで換金

システム手数料やら換金手数料やら、鬼のように引かれるので、もちろん割には合いません。

でも、こうすることで、クレジットカードの現金化は簡単にできてしまいます。

たとえば50枚貸・17.86円交換の場合、2万円(1000枚)即換金なら、

  • 換金1万7860円-システム手数料1000円=1万6360円

と、2万円のショッピング枠を1.6万円ちょっとにすることができます。

手数料かなりエグいですが……。

クレジットカードのショッピング枠は、総量規制の対象外です。

お金は年収の3分の1までしか借りられません。しかしショッピング枠はそれ以上に使えるようになっています。

返済能力を超えてお金を使って(借りて)しまうリスクは、これまで以上に上がることが懸念されます。

また、クレジットカードのショッピング枠を換金目的で利用するのは、規約違反となるのが基本です。

イブスター店長

パチ屋は「三点方式」で、換金は行われていないことになっているが……、

じっさい換金はできるわけで、そのへんをクレジットカード会社はどう判断するのか。

パチンコをキャッシュレス化するなら、この現金化の問題はどうにもならない気がしますが……。

いったいどうするのでしょうか。

2. 依存症対策になっていない

依存症対策になっていない

パチンコのキャッシュレス化はまったくもって依存症対策になっていないのも問題です。

クレジットカードは「後払い」でお金を使うものです。

イブスター店長

お金を前借りして使うもの、になるわけだよな

したがってパチンコのキャッシュレス化は、「借金をしてギャンブルをするのを推進している」と言い換えることもできます。

これは根底から依存症対策になっていないのではないでしょうか?

パチンコ・スロットが換金なしで、ただの遊戯ならクレジットカードが使えるのもわかります。

でもそうじゃないわけですよね?

パチンコの実態はギャンブルで、しかもふつうの人なら使えないような「1日5万も10万円も消えるハイレート」なのですから。

また今回のキャッシュレス化の話は、「自己申告・家族申告プログラム」のデジタル化に伴うものだそうです。

ようは、つぎのようなことだと思うのですが、

申告プログラムがデジタル化するので、申告情報もお金の管理もアプリでまとめたほうが対策として有効

これにも疑問を感じます。デジタル化した自己申告・家族申告プログラムに、それほどの効力があるとは思えないからです。

ミナト

自己申告プログラムは、お店まで行って、「自分を出禁にしてください」と言ってくるからこその重みがあったと感じます

それがデジタル化すればどうでしょう?

「やっぱりやめた」の取り下げなんかは、スマホでポチポチになってしまうのではないでしょうか。

ほんとうに形だけの、あまり意味のないプログラムになってしまう気もします。

そしてデジタル申告しても、結局は現金で行けてしまうのではないかという……。

キャッシュレス化を依存症対策と結びつけるのはややムリがあるように私には感じます。

業界が本気をだして、「申告者は二度とアプリを使えなくなる」とかなら、まだいいかもしれません。

イブスター店長

まあでも、そういった対策を打ったところで、スマホを買い替えたり・クレジットカードを変更したり、抜け穴は見つけられてしまうと思うんだよな

つまり、正直いって、キャッシュレス化自体がギャンブル依存症対策としては失敗していると私には思えてしまいます。

3. 店の負担&客の負担

店と客の負担

パチンコがキャッシュレス化することで、お店もお客も負担が増えるであろうことも問題でしょう。

パチンコがキャッシュレス化したとして、おそらくお店側は、数%の利用手数料を「PPPAY」側に払うことになるはずです。

飲食店などがカード会社に、お客さんが利用したぶんの数%を払っているのとおなじ話です。

またキャッシュレス化の設備投資代もばかにならないでしょう。

とくに導入初期は、それなりの費用がかかることが予想されます。

それで、このようなお店側の負担のしわ寄せですが、いったいどこにくるのでしょうか?

ミナト

そりゃ当然、お客側にくることなるわけですよね

キャッシュレス化の費用で、パチンコはいままで以上に負けることになるのは容易に想像できます。

ただでさえシャレにならないほど負けるのに、それ以上負けるようになってしまえばどうすればいいのか。

ユーザー側のデフォルトの負担(消費税・換金・システム手数料)は、もはやえげつないレベルです。

じつはこのキャッシュレス化は、お店もお客も得をしない話のように感じてきます。

4. 手数料とトラブル時の補償

手数料や補償

あとはこまごました問題ですね。

手数料やトラブル時の補償とかです。

さきのとおりで、キャッシュレスの手数料は5%になるそうです。

イブスター店長

ただ、千円ずつ決済して使うことはないと思うんだよな。面倒くさいし

利用するなら5000円か1万円か、そういう単位で使うことになると思います。

ただ、パチンコ・スロットって、どこで当たるかわからないわけですよね。

1万円を決済して最初の1000円で当たったら、9000円ぶんの手数料はまるまる損することになります。

数百円の話ですが、正直もったいないですよ。

ミナト

パチ屋にいれば数百円も気にならないかもしれませんが……、チリも積もればという話だと思います

あとはエラー時の補償も気になります。

「PPPAY」の利用規約には、以下のことが書かれています。

第7条:本アプリのご利用によって発生した損害について、運営者は一切の責任を負いません。

第8条:当社は、提供するサービスの内容について、瑕疵(かし)やバグがないことは保証しておりません。

「決済したのに通信障害で出玉を購入できない」といった問題が起きても、責任は取りませんって話ですよね。

じっさい、私は壊れていたパチンコ台で5万円以上をムダに失った経験があります。

スーパーマーケットや飲食店でときどきカードが使えなくなるように、パチ屋でもいずれあるでしょう。

キャッシュレス化でまた被害者が増えるような気がします。

結論:パチンコはもうやめた方がいいのでは?

パチンコはもうやめた方がいいのでは?

そんなわけで、以上をふまえての結論です。

パチンコはもうやめたほうがいいと思います。キャッシュレス化になるまえに。

これまで見てきたとおりで、キャッシュレス化のうまみはユーザー側にはありません。

消費税の46枚貸しとか、換金なども合わせれば、手数料はエグいレベルになります。

イブスター店長

しかもキャッシュレスの手数料を負担するお店側は「しぼる」だろう

店側には設定をしぼられ、ユーザーは1人1000円徴収(2万円キャッシュレスした場合)です。

いままで以上に勝てなくなるのはもはや明らかな話です。

最初は1日2万円が上限だったとしても、キャッシュレスがデフォルトになれば?

規制緩和も考えられるでしょう。

その後の流れで、1日にもっと多くの額を使えるようになってもまったく不思議ではありません。

ミナト

そしてパチンコ・キャッシュレス化の未来にあるものは……、

ユーザーの「破滅を超えた破滅」です。

これまでは借金(キャッシング)をするにも、総量規制による限界がありました。

しかしその規制が取っ払われ、ショッピング枠も全開でいけるとなれば、リアルに破滅してしまいます。

もちろん、そうはならないように、つねに上限は設定されるでしょう。

でも逆にいえば、最低でも毎月8万円はショッピング、そしてリボ払いが使えるわけです。

そこに通常はキャッシングで資金を調達していれば、自力ではどうにもならなくなるまで「あっという間」ですよ。

なので、よけいに負けるようになるまえに、パチンコからは足を洗ったほうがいいと私は思います。

スロット「4号機→5号機」のときも、「5号機→スマスロ」のときもそうでした。

業界が大きく変わって、割を食ってきたのは、いつだってユーザー(お客さん)でした。

それ(よけいに負けるようになる)が、キャッシュレス化で、またくり返されるようになるだけだと思いますよ。

ミナト

ということで、おすすめは引退ですね

クレジットカードが使えて喜ぶのは、手数料をもらえる「PPPAY」側の人だけなのでは?

しれっとアプリが登場していることからも、いっちゃ悪いですが、このキャッシュレス化からはうさん臭いにおいがプンプンします。

今回のまとめ

  • パチンコ店でもキャッシュレス化が始まるらしい
  • しかし問題は山積みで、悪い方向に行くようにしか思えない
  • キャッシュレス化の本格導入のまえにパチンコはやめるが吉

パチンコ店では2027年にキャッシュレス化を目指すそうです。

しかし問題は山積みで、実現したとしても、まずギャンブル依存症対策にはならないと思います。

形だけで、お金を使いすぎてしまう問題は加速するだけになることが予想されます。

ミナト

クレジットカードの「ショッピング+キャッシング」のダブルで資金を調達できるのは、マジでやばいと思います

ショッピング枠・リボ払いは、簡単に返済能力の限界を超えてしまいます。

リボ地獄におちいった経験が私はあるからこそ、その悪魔的な危険度には警鐘を鳴らしたいです。

イブスター店長

まあいずれにしても、もうパチンコはやめたほうがいいと思うぞ

ほんとうに、年々悪化していると思います。

すくなくとも、いまのパチンコ・スロットは「遊戯」ではないでしょう。

もはや一般人がふつうに遊べるレベルではなくなっています。

なので、パチンコはやめて、お金を賭けない趣味に移行することをおすすめします。

キャッシュレス化に動きがあったら、またこの記事で追記するなりしておきます。

……計画がボツになる可能性もなきにしもあらずですが、でもまあ、実現はするような気がしますよ。

「三点方式」とか、裏でいろいろやっている業界ですからね。

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