機械割100%以上の台を打っていれば理論上は勝てる……
スロットは期待値を追えば、理論上は勝てます。
下振れがひどくなければ、勝ちを維持することもできるでしょう。
しかし期待値稼働には、かなりのしんどさがあると私は思うわけです。
- 期待値稼働をするしんどさ4選
- スロットで期待値を追うことで逃すことになるもの
スロットの期待値稼働には、虚無感的なしんどさがあると思います
心が折れるというか、心が死にそうになるというか……。
この記事では、そういうしんどさを確認していくことで、スロットで期待値を追う意味はあるのかを考えていきます。
もう疲れた、やめたい
そう思いながらも期待値を追っているときには、ぜひいちど読んでみてください。
ミナト
10代で行った初めてのパチンコで大勝し、パチンコ・スロット漬けの日々へ。借金を重ね、多くを失い、10数年もの間ギャンブルをやめられなくなる。しかし他者の力も借りて依存症を克服。その経験をもとに依存からの脱出方法を発信している。併設店・専門店での従業員経験もあり。>> プロフィール詳細はこちら
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期待値稼働は勝てるのか勝てないのか?
お金がないとき、いちばんラクにお金を稼げる気がしてくるのがパチンコ・スロットです。
あくまで「勝てれば」の話ですが、勝てばふつうにバイトをするよりも稼げます。
しかも台に座って遊んでいればいいわけだから、ラクにお金が稼げると
過去にギャンブルでおいしい思いをした経験があるなら、まず「パチンコ・スロットで勝って稼ぐ」を考えてしまいます。
ただ、テキトーに打っていて勝てるほど、パチ屋も甘くはないわけですよ
勝ちつづけるとなると、運だけでどうにかこうにかは絶対にムリ。
やればやるだけ確実に負けていくことでしょう。
そこで、勝てる台を打つ「期待値稼働(期待値を追う打ち方)」がでてくるわけです。
期待値稼働には、以下のようにいろんなものがありますが、
- 天井狙い・ゾーン狙い
- 設定変更狙い
- リセット狙い
「狙い」とかではなくて、いちばんまちがいがないのが「最初から甘い台を打つ」ことです。
技術介入が必要になってきますが、完全攻略で設定1でも機械割が100%を超える台はあります。
いつもそのような台を打っていれば、以下のように、期待値的にはプラスになるのが見込めます。
機械割 | 出玉 | 交換率(56枚) | 期待収支 |
101% | 240枚 | 17.86円/枚 | +4286.4円 |
102% | 480枚 | 17.86円/枚 | +8572.8円 |
103% | 720枚 | 17.86円/枚 | +1万2859.2円 |
〇000回(回転数)×〇枚(賭けメダル)×0.0〇%(機械割)=(出玉期待値)
ハイエナとか、朝から遠出して抽選とか、さらに勝率を高める方法はあります。
でも甘い台が置いてある店があれば、テキトーに行くだけでも期待値は追えるわけだ
真面目に働くよりもラクにお金が稼げる気配がしてくるわけです。
スロットで期待値稼働をするしんどさ4選
スロットには期待値を追う打ち方があって、なかには副業的な感じでやっている人もいます。
私にも期待値稼働でプラっていた時期はありました
しかしこの期待値稼働、けっこうな精神的しんどさもあるわけです。
では、そのしんどさとはなんなのか?
ここからは私が思う、スロットで期待値を追う4つのしんどさを見ていきます。
各種「狙い」もふくめた話なので、どうぞ順番に確認していってください。
- 同じ店、同じ客
- 作業になって飽きてくる
- 遊びでほかの台を打ちたくなって負ける
- 負けた日の「今日は何だったんだ」感
1. 同じ店、同じ客
スロットで期待値稼働をしていると、おなじ店に行くことが増えてきます。
かわり映えしないパチ屋の景色……
おなじ顔(常連客)に出くわすことも増えていって、そういう「いつもおなじ」がイヤになってきます。
いまの時代、甘い台を置いてくれるお店はそう多くはありません
甘い台だとか、5スロだとか、そういうカネにならない台を置いておけるほどパチ屋も余裕ではないからです。
しかしなかには、つぎのような理由から、
- 運営母体に資金力がある
- 閉店ラッシュを生き残って客が増えた(パチ屋がそこしかないから人がくる)
- スマスロに客がじゃぶじゃぶ金を突っ込んでいく
多少は余力があって、甘い台を置いてくれているようなお店もあります。
期待値稼働をするなら、そういうお店に行くしかないわけですが……、
好きでもないお店だったら、だんだん行くのがしんどくなってきます。
「またここか……」と、かわり映えしない景色に嫌気がさしてくるからです。
おまけに、期待値を狙った、おなじようなことをしている人(常連客)とも出くわすようになります。
あ~、またあの人いるよ
べつに会ったところで話すわけではありません。
台の選択肢が減るくらいで、期待値を稼ぐ人がほかにいようがいまいが、そんなのはどうでもいいことです。
でも、そういうおなじことをしている人がいると、なぜか嫌な気分になることがあるんですよね。
どうしてなんだ?
それは、こういうことだからではないでしょうか。
スロットを打って稼ぐなんてまっとうな仕事じゃない → 常連客にまともなヤツはいない → 自分もまともなことをしていないじゃないか……
パチンコ・スロットで稼ぐなんていうのがまともな仕事ではないことくらい、だれだってわかっています。
でも私たちは、お金のために、そのことは考えないようにしたりもします。
ところが、ほかのお客さんを見ると、自分がやっていることに気づいてしまうわけです
まるで自分を映す鏡で、だから(人を見て自分もまともなことをしていないのに気づくから)ほかの常連客を見るとイヤな気分になる。
おそらく常連客で、ほかのお客さんを見て「あいつはヤベーな」と考えている人は、すくなくはないと思います。
パチンコ店に行くたびにそういう人と出くわすわけですから、まあしんどいです。
2. 作業になって飽きてくる
最初から甘い台は、リセットなどを確かめる必要もなくいつでも打てます。
ただ「A+RT」のような台が多いため、作業感がでてきて、すぐに飽きてしまうのも難点です。
完全攻略で機械割100%系の台って、シンプルな台が多いですよね
当たりとRTで出玉を伸ばしていくような感じで、たいていは淡々としています。
- アツくなれるポイントはすくない
- 一撃で何枚を目指すとかいうものでもない
となると、何度か打っただけで飽きてしまうことも多いです。
リール制御とか、液晶演出とか、そういうのがいろいろとあったとしても、です。
飽きた台を打ちつづけるのって、けっこう苦痛なんだよな
お金のためにやっているなら、飽きたとかつまらないとか、いっている場合ではありません。
でも飽きるものは飽きます。
本来は遊びのはずが、遊びでは打てなくなってしまって、それもしんどいと感じるようになります。
3. 遊びでほかの台を打ちたくなって負ける
期待値を追う作業に飽きてくると、だんだんほかの台も打ちたくなってきます。
そういう趣味打ちで負けてしまい、なにをやっているのか意味がわからなくなることもあります。
う~ん、今月はまあまあ浮いてるし、朝イチ500枚だけ……
期待値を追うのに疲れてくると、趣味打ちもしたくなってきます。
しかし低設定のスロットはまず勝てません。投資金額も大きくなってしまいがちです。
すると、趣味打ちで負けたお金を、なんとか取り返すための期待値稼働になってしまいます。
お金を稼ぐためにパチ屋に行っているのに、なぜ負ける台にムダにお金を使っているのか?
その答えは「飽きたから」なのですが、このように、勝てる台しか打たないのもむずかしいです。
パチ屋が甘い台も置いておける理由。
それは、最初はそれ目当てでも、大半のお客さんはほかの台も打つようになるからでしょう。
甘い台はまさに客寄せパンダです
4. 負けた日の「今日は何だったんだ」感
期待値稼働は、あくまでも期待値を追う打ち方です。
下振れなど、負ける日は絶対にあって、そういう日は「オレは今日なにをしていたんだ?」と感じるしんどさがあります。
期待値を追うのは、トータルで勝っていれば、ある程度の負けはしかたがないでしょう
100戦100勝は絶対にムリで、負ける日はどれだけ期待値を追っても負けるからです。
ただ負けた日、家に帰って思うわけです。
今日は1日なにをしたんだ? オレはいったいなにをやっていたんだ?
負けは負けでしかたがないですし、負けるリスクを負うからこそ勝負ができます。
しかし負けた日だけを考えると、その1日が、ひどくムダで意味のなかったものに感じてきてしまいます。
- ほかにすべきことはあったんじゃないか
- パチ屋に行かないほうがいい1日になったんじゃ?
「また負けるかもしれない」
勝ち分が減るかもしれない不安をつねに感じたり、負けがこんできたときはメンタルにもきます。
それでも、お金を稼ぐためには、また行かなければなりません。
期待値稼働は、そのように精神的な面でもしんどいです。
スロットの期待値稼働で逃しているもの
ここまでのとおりで、期待値稼働は、勝てたとしてもしんどいものがあります。
そして収支がプラスでも、確実にマイナスになっているものがじつはあるんですよね。
最後に、そのような「期待値稼働で逃しているもの」の話をしましょう
スロットの期待値稼働は、収支とは関係なく、やればやるだけ確実に逃していくものがあります。
ほんとうの意味で「お金を稼ぐ機会」です。
本来、お金を稼ぐには、まっとうな仕事をして稼ぐしかありません。
しかしその経験はキャリアになるので、その後の仕事で生きる場面がかならずでてきます。
がんばって働いてきた経験はどこかで役に立つわけだな
自分で副業をしているなら、どうにかして「10円でも、100円でも多く」お金を稼げないかと考えます。
その試行錯誤のくり返しが、副業収入を1000円、1万円と増やしていくことにつながります。
ところが、スロットで期待値稼働をしていれば、どうでしょう?
経験はスロットしかなく、これはほかで役に立つことは基本ありません。
ほかに仕事をしていても、10円、100円を稼ぐ努力なんてしなくなってしまいます
スロットなら、もっと簡単に、あれこれ考えることもなく、10円100円なんてすぐにでてくるからです。
となると、スロットで期待値を追っていれば、どうなってしまうのか。
そのときにしかできない経験を逃し、その結果、なにも残らない時間を過ごすだけになってしまわないでしょうか?
最悪なのはトータルでマイナスになったときです。「これまでの稼働はいったいなんだったのか?」ムダな時間を過ごしただけになってしまいます。
もちろん、人生は人それぞれです。
結果的にお金が増えていれば(稼ぎ方は)なんでもいい、とする考えもあると思います。
自分がいつ死ぬかはわからないので、あとのことを考えてもしかたがない(ラクに稼げるいまを優先する)もあるでしょう。
でもふつうに考えれば、まっとうに働いている人とは、あとになって大きな差がでてきてしまうのではないかと私は思います。
「アリとキリギリス」のように、だな
いま収支がプラスになっていても、スロットはその場しのぎにしかなりません。
甘い台が撤去されていけばもうおわりです。
そうなるまえに、まだ収支をプラスで維持できていたとしても、まっとうな仕事に挑戦していくほうがいいのではないでしょうか?
今回のまとめ
- 期待値稼働では理論上勝てる台もある
- スロットで期待値を追うのはいろんな面でしんどい
- 期待値どうこうで仕事の経験を逃すことになる
スロットには理論上勝てる台があって、期待値稼働をすれば収支をプラスで維持することも可能です。
しかし期待値を追うのは、はっきりいってしんどいです。
最初はいいかもしれませんが、だんだんしんどくなってきます
また期待値を追ってパチンコ店に入りびたることで、仕事で稼げる経験を逃していきます。
いまがラクだったとしても、あとで苦労することになるのは目に見えているのではないでしょうか?
ですから、私としては、期待値稼働なんてやめてまっとうに働くことをおすすめします。
勝ったプラス分がいくらかあれば、それでしばらく生活できるんじゃないか?
そのあいだに、働くなり副業をはじめるなりして、生活の基盤をつくっていくのがいいのではないでしょうか。
スロットで稼げたとしても、だんだん年をくってくると、やっていることがみじめに感じられてきます。
今後の人生を考えたら、マジでパチ屋で期待値を追っている場合じゃないと私は思いますよ。
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