
パチンコやってみたいなあ。パチ屋さんに行ってみようかなあ
マジでやめておいたほうがいいですよ。
ギャンブルがやめられなくなって人生終了、お先真っ暗……みたいなことにもなってしまうからです。
- ギャンブルに依存した当事者の実話+「パチンコはやめておけ」な理由



この記事を検索から見つけた人は、パチンコ未経験者が多いと思うんだよな
春から大学生の方、新成人・新社会人の方も多いかもしれません。
年齢や立場は人それぞれだと思いますが……、まあパチンコ・スロットはやめておいたほうがいいでしょう。
- パチンコをやってみたい
- パチンコ屋に行ってみたい
そんなことを考えているなら、べつのことをすることを強くおすすめします。



なにがどうヤバいのかは、本文で見ていくことにしましょう
パチンコ未経験者がギャンブルを始めることによって起きる弊害もまとめておきます。
これからパチンコ・パチスロで多くのものを失う人がひとりでも減ってくれればと思い、記事を書いておきます。


ミナト
10代で行った初めてのパチンコで大勝し、パチンコ・スロット漬けの日々へ。借金を重ね、多くを失い、10数年もの間ギャンブルをやめられなくなる。しかし他者の力も借りて依存症を克服。その経験をもとに依存からの脱出方法を発信している。併設店・専門店での従業員経験もあり。>> プロフィール詳細はこちら
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パチンコ・スロットはやめておけ、という話


では本題といきましょう。



「パチンコはやめておけ」、と
これは、パチンコ・スロットにハマった私に起きた出来事を話すのがいちばん早いと思います。
ということで、私のギャンブルにのめり込んだ半生をお話しします。



ちなみに私の半生なのですが、このブログ内にくわしいことは書いてあるんですよ
なのでおなじ話をするのではなく、ここでは
- どのタイミングでなにが起きて、最終的にはどうなったのか
ということを、年表のような感じでまとめておきます。
くわしい話を読みたいときは、以下の記事に書いてあるのでそちらも見てみてください。
ギャンブル依存症体験談
(※あとはプロフィールのページにも書いてあります)
某ギャンブル依存症者の人生年表


以下が、私のギャンブルにのめり込んだ人生年表のようなものです。
時代別でまとめて、くわしいことはそのあとで補足していきます。



それにプラスして、「パチンコはやめておけ」な理由も(当事者の経験をもとに)書いておくぞ
パチンコ未経験者がギャンブルを始める弊害の話ですね。
「年表→補足→弊害(やめておけな理由)」の順でお話ししていくので、セットで見てみてください。
高校生のときにパチンコを知った
時期 | 起きたこと |
---|---|
高校生時代 | 1. 初めてのパチンコで5000円が10万円に化ける |
2. 高校をサボり勝ったお金でパチンコを打つようになる | |
3. スロットにも興味を持ちはじめ、スロットの勉強をするようになる | |
4. スロットに目覚め、持ち金で勝った負けたをくりかえす | |
5. ついに資金切れ | |
6. 暇になってパチスロ攻略本の最終ページにあった出会い系サイトに登録 → 詐欺サイトでボられる → 高校卒業 |
最初のビギナーズラックがすべてのはじまりでした。



このビギナーズラックがなくても、結局私はパチ屋通いはしていたと思うんですよ
なのでそれはもういいのですが、出会い系サイトでムダにボッタくられたりのトラブルがありました。
あと、人(家族)のお金を勝手に使ったりもしました。
追い込まれていて、資金調達の方法がそれ(盗む)しかなくて、返せばすべてまるくおさまると思っていたんですよね。
結果、もちろん返せずで終了です。
人のお金を勝手に使ったのは、このときかぎりでしたが、高校時代にいきなりやってはいけないことを経験してしまいました。
ギャンブルが原因で人のお金を勝手に使ってしまうことはあります。親のお金、恋人のお金、なかには会社のお金を横領してしまう人もいます。
横領は犯罪です。定期的にニュースにもなっているので聞いたことはあるでしょう。そんな人たちも最初は「人のお金を勝手に使う」なんて思っていなかったはず。
パチンコ・スロットをしていると、こういうこともふつうに起きてしまうようになります。
大学生のときに人生がめちゃくちゃになった
時期 | 起きたこと |
---|---|
大学生時代 | 1. 晴れて大学生になるも、思ったのは「これで好き放題パチンコ・スロットが打てる」 |
2. アルバイトをはじめ、バイト代を握りしめてパチンコ店に行く | |
3. お金が足りなくなり、学生ローンから借金をするようになる | |
4. 学生ローンよりも便利な消費者金融で借金をするようになる | |
5. 借金の返済が間に合わなくなり、アルバイト先を「もっと時給のいい場所で……」と何回か変える | |
6. 大学2年生になるころには、ほとんど大学には行かず、バイトとパチ屋通いの日々 | |
7. 奨学金をパチンコに使い込み、借金約100万円。親に一部を肩代わりしてもらうなどしてなんとか完済する | |
8. パチンコ・スロットの併設店でバイトをはじめる(このときはしばらくパチンコ通いはしていない) | |
9. パチンコ通いが復活。もちろん借金も復活 | |
10. 夜はバイト仲間と麻雀、昼はバイト、空いている日はパチ屋。大学にはほぼ行っていない | |
11. こんな人生に嫌気がさしてくる | |
12. パチ屋に行く目的が「現実逃避」になっていく。しかし現実はなにも変わらず、お金と精神を消耗していくだけ | |
13. 鬱っぽくなり、死にたいと考えることが増えていく | |
14. 限界がきてパチ屋のバイトをバックレる | |
15. 大学をやめて実家から逃げ出す |
大学時代は、パチンコ通いの全盛期でした。
大学に行っていたのなんて最初の1年くらいだけで、あとはほぼ行っていません。
学費は奨学金でたれ流し、ムダに借金を重ねる(約400万円)ことになってしまいました。
また学生時代に私は「キャッシング(借金)」をおぼえてしまいました。



いくらでもお金がでてくる(限度額までは)魔法のカード……
魔法のカードを手にしたときは、まるで勇者が聖剣を引き抜いたような気分でしたね。
負けてもまったく痛くないですし、また何度でもパチ屋に行けるわけです。
以降は借金でパチンコを打つのがあたりまえになりました。返しては借りてのくり返しです。



でも、こんな人生でいいのかっていうのは、途中からいつも考えていたんですよ
大学のこととか、借金とか、いまの生活とか、親の「大学は卒業しなさい」とか。
そういう板ばさみから逃げたくて、パチ屋に行くようになっていたのですが、まあボロクソに負けてさらに気分は落ち込むわけですよね。
それである日、バイトに行けなくなってしまい、パチ屋のバイトをバックレ。
毎日「こんな人生なら死んだほうがマシなんじゃねーかな」と思っていて、それで精神的にも限界がきたのだと思います。
大学も勝手にやめて、実家からも「出ていく」とひと言だけいって、逃げ出しました。
そのときの私にできることは、それくらいしかなかったからです。
パチンコ・スロットをしていると、どうしてもお金が足りなくなります。それでも打ちたいと思うようになります。
そんなときにでてくるのが「借金」です。ギャンブルをしていると、借金をするのがあたりまえになり、しかも借金があると利息でどんどんお金を払わされます。
私は合計で最大3社から借入がありました。チリも積もればで、利息だけでも100万円以上のお金を払ってきました。
もちろん、私だって最初は、そんな多重債務者になるとは思ってもみませんでした。
社会人時代に見た地獄(マジで死ぬかと思った)
時期 | 起きたこと |
---|---|
社会人時代 | 1. 知り合った飲食店の経営者のもとで正社員として働くことにする |
2. 飲食店は激務&殴る蹴るのパワハラがすさまじかったが、なんとかくらいついて働く | |
3. 週1の休みにパチ屋へ。軍資金は給料&消費者金融での借金 | |
4. 激務・パワハラに限界を感じ、1年で退職。社長に辞めることを言うときは本気で殺されるかと思った |
私が大学をやめて実家から逃げ出したのは、働き口が見つかったからでした。
飲食店の経営者とひょんなことで知り合い、「うちで働かないか?」の誘いにのることにしたわけです。



まあでもこの飲食店が、地獄のような環境だったと
最初はアルバイトで、途中から正社員になったのですが、社員になってから……です。
1日12時間以上の労働がデフォルトで、しかも社長の殴る蹴るはほぼ毎日です。
休みにパチ屋に行ったりはしていましたが、仕事で精神的にも肉体的にもボロボロになっていました。



ある日の仕事中、目の前がサーッと真っ白になっていく体験をしました
夜中に突然車が前からやってきて、ヘッドライトを思いっきり浴びせてきたかのような。
もちろんそのとき私は飲食店で仕事をしていたので、目の前に車なんてないんですよ。
ようは、失神しそうになったんですよね、疲れとかで。
そのあとしばらくかがみこんでしまい、動けずにフラフラしていたので。
それで、ずっと辞めたいと思いながらも言いだせなかった、この仕事をやめることにしました。
社長に「辞めさせてください」と言ったときは、ボコボコに殴られるんじゃないかと思いましたね。
パチンコ・スロットで学業や経験などの機会が失われると、まともな職にありつける率がグッと下がるように思います。
とくに大学生のアナタは要注意! パチンコばかりで就活しない、結局中退、とかになると、自分が思っていた仕事にはつけなくなってしまうかもしれません。
のこっているのはブラック企業しかなかったりとか。失神しそうになるまで働きますか? そんなのやってられないですよ、マジで。
無職&派遣社員時代も借金に苦しめられる
時期 | 起きたこと |
---|---|
無職時代 | 1. 社会人時代のリバウンドでほぼ毎日パチ屋へ。競馬にも手を出すようになる |
2. しかしそんな生活が長くつづくはずもなく、借金はすぐに限度額近くへ | |
3. 知り合いに仕事を紹介してもらうも、借金や人生の絶望感ですぐにやめてしまい、知り合いに迷惑をかけることになる |
時期 | 起きたこと |
---|---|
派遣社員時代 | 1. 借金がヤバいので、給料のいい派遣社員として働くようになる。その後やりたい仕事が見つかる |
飲食店の仕事をやめたあと、私は毎日のようにパチ屋に行きました。
収入がないので、生活費はギャンブルの勝ちぶん頼みになるわけですが、そううまくいくわけがありません。



で、すぐにまた借金は限度額までもどってしまったと
なんとか食いつなぐため、知り合いに紹介してもらったアルバイトをすることにします。
でも、冷静に考えてそこのバイト代では借金を返していけず、多くの人に迷惑をかけながらすぐにやめてしまいました。
その後は給料のいい派遣の仕事を見つけ、働きながら借金の返済をしていました。
ギャンブルの借金で切羽詰まってくると、「とにかくなんとかしてお金を稼がないと」と、本来ならしない仕事でも飛びついてしまいます。
ここでは割愛しましたが、そのようにして飛びついた結果、私は恩師の顔に泥をぬるようなこともしてしまいました。
闇バイトもそれとおなじ話だと思います。
本来ならそんなヤバそうな仕事はしようとは思いません。でも、お金がなくて切羽詰まっていると、ヤバそうな仕事でも飛びついてしまうものなのです。
フリーター時代はいろいろあった
時期 | 起きたこと |
---|---|
フリーター時代 | 1. やりたい仕事(バーの仕事)が見つかり、夜はバー、昼はほかで、ダブルワークの生活がはじまる |
2. 最初は修行を積んでスキルを上げ、ゆくゆくは開業したいと考える(閉店後にのこって勉強したりもしていた) | |
3. しかしある程度仕事に慣れると、パチンコをしていたほうが「人生で勝負をしている」と感じるようになる | |
4. 仕事はやることだけやって、休日は朝からパチ屋へ。ウソをついてバイトをサボることもあった | |
5. 返しては借りての暮らしに嫌気がさしてくる。一体いつになったら借金生活から解放されるのか? | |
6. 本気でパチンコをやめたいと思うも、すでに自分の意志ではやめられない | |
7. 彼女ができる。しばらくしてから同棲することに。家賃折半で借金完済に希望を見いだす | |
8. 同棲によってパチ屋に行きにくくなる。強烈なストレス。パチ屋に行くのを阻止する彼女の存在がうっとうしくなってくる | |
9. 彼女との喧嘩が増える。別れたいと思うも切り出せない | |
10. 彼女が自殺未遂をしてしまう。一命はとりとめるも、これによって別れることに | |
11. 彼女を失ったことでなにが本当に大切だったかに気づく。パチンコ依存症の電話サポートを利用する | |
12. パチンコ店に出入り禁止を申し出て、入れないようにしてもらう | |
13. 一定期間やめられるも、何度も依存症の再発を経験。自助グループ(当事者が集まる集会)も利用する | |
14. なんとか常習的なパチンコ・スロットはやめられる。でもいまも行きたい気持ちはつねにある |
フリーター時代に打っていたのはほぼスロットです。
仕事は途中から、借金返済のため、打つお金を稼ぐためになってしまっていました。



経験を積んでどうこうというのも、途中からなくなってしまっていました
また、パチンコをやめたくてもやめられないのは、学生時代からでしたが、このときもそうでした。
「やめよう」と思っても、打つお金を調達できれば1週間ともたず、ほんとうにどうすればパチンコをやめられるのかと。
一生やめられないんじゃないかと本気で考えていました。



そんなとき、彼女ができたわけだが……、
どうなったかは年表に書いてあるとおりです。
ギャンブルをしていなければ、すくなくともこんなことにはならなかったと思います。
その後、「できることは何をしてでもパチンコをやめるしかない」と決意し、なんとか常習的なギャンブルはやめられました。
それでも、いまもなにかあると打ちに行きたくなります。
フリーターのままで稼ぎがわるく、奨学金の返済もまだある。
「ギャンブルで勝てれば、すくなくとも当面はなんとかなるのでは……?」と、考えてしまうからです。
仕事のマンネリ化はだれもが感じることでしょう。そこでパチンコがあると、仕事よりもパチンコになってしまうことがあります。そのほうが楽しいから。
仕事でのスキルアップは捨て、ギャンブルのために生きる生活です。意味もなく時間だけが過ぎていき、転職や再就職もむずかしくなります。
また自分の意志ではパチンコをやめられなくなるのも大きな問題です。パチンコへののめり込みが激しくなると、だれかの助けを借りなければもうやめられません。
ギャンブルへの依存が進行すると、恋人・家族・友人よりギャンブルが優先されるようにもなります。その結果、家族や子どもと離ればなれになってしまった人も多いです。
最初はみんな遊びでパチンコ・スロットを楽しんでいただけ。しかしなかにはこうなってしまう人がいるのも事実です。以上の理由から私はこういいたい。「パチンコ・スロットはやめておけ! 知らないなら知らないままにしておいたほうがいい!」
今回のまとめ
- パチンコ・スロットはやめておいたほうがいい
- やりたいならほかのことで遊んだほうがいい
- 手遅れになってからでは遅い。そして誰もが手遅れになる可能性がある
パチンコ・スロットは「適度に楽しむ遊び」です。
しかしこれを適度に遊ぶのは至難のワザで、遊戯をコントロールできなくなるのはもはや普通だと私は思います。
パチンコへののめり込みが進行していけば、
- お金、学業、仕事、恋人、家族、夢、目標、
そういったものはすべてパチンコ以下となってしまい、人生の頂点にあるのはギャンブルになってしまいます。



もちろん、だれもがそんなことになるわけではありません
でも、だれもがそんなことになる可能性を持っているのも事実です。
世の中、べつに知らなくていいことだってあります。
パチンコを打ちたい気持ちと一生向き合っていくことになるのは、まあ大変ですよ。
遊びなら世の中にいくらでもあふれているので、パチンコなんてせず、べつのことで遊ぶことを私はおすすめします。
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