元ギャンブル依存症の私は、いまでこそやめられましたが、当時はこのように考えたこともありました。
もしかして自分は、老後もパチンコをやめられなくて、
「老人・高齢者になっても、パチンコ・パチスロを打ちつづけないといけないのか?」
本記事では、この「老後のパチンコ依存症問題」について、すこし考えてみたいと思います。
- 老人・高齢者になっても依存症でパチンコがやめられない未来
- 遠い将来のことをいちど考えてみるメリット
さきにことわっておくと、高齢者の趣味・娯楽・コミュニケーションの場としてのパチンコに文句はありません。
やめたくてもやめられなくて、老後の生活までパチンコ漬けに……となるかもしれないことを、私は危険視しているわけです。
考えるのが早すぎる? いや、そんなことはないですよね。
こういうことは、ふだん生活していると考える機会もないと思うので、いっしょに考えてみましょう。
自身の未来のために、どうぞごらんください。
ミナト
10代で行った初めてのパチンコで大勝し、パチンコ・スロット漬けの日々へ。借金を重ね、多くを失い、10数年もの間ギャンブルをやめられなくなる。しかし他者の力も借りて依存症を克服。その経験をもとに依存からの脱出方法を発信している。併設店・専門店での従業員経験もあり。>> プロフィール詳細はこちら
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パチンコ依存症者は老後のことを考えた
私は10年以上パチンコ・スロットがやめられなかった元ギャンブル依存症者です。
それで、老後のことについては、2回くらい真剣に考えたことがありました。
以下のとおりです
- パチンコ店に入り浸りはじめた学生時代
- パチンコが本気でやめられなくて恐怖した依存症時代
前者と後者では、考えている内容が180度ことなっていたので、それぞれ補足しておきます。
1. 学生時代に思ったこと
まず、私がパチンコ店に入り浸りはじめた学生時代ですが、これはもう正直にいいます。
私は、自分以外のお客さんを、ばかにしたような目で見ていたりもしました。
- 仕事をサボってパチンコを打っているサラリーマン
- 定職につかずにスロットを打っているのであろうフリーター
なんなんだこいつらはと。ふつうに働けと。
学校をサボったりしていた私がいえたことじゃありません。
それに定職につかずのフリーターなんて、まさに数年後からの私そのものだったわけですが、それはさておきです。
なかでも私が、「これはどうかな」の目線を送っていたのは……そう、高齢者だったのですね。
- 60代70代になってもまだこんなことやってるのか?
- じいさん、スロットのリール見るのも、けっこうキツイんじゃないか?
当時の私からすれば、パチンコ・スロットなんてギャンブルは「若いうちだけのもの」という認識でした。
こんなことをずっとつづけてる大人なんてマトモじゃねえ。
まだ世間のことをよく知らず、とがっていた部分もあった私は、そんなことを思いながら高齢者パチンカーを見ていたのです。
……まあ、そんなエラそうなことは、すぐにいえなくなってしまったわけですが。
2. 依存症時代に思ったこと
パチンコ店に入り浸りはじめてから、たいした時間もかからず、私はパチンコに依存していくようになりました。
学校はサボり、借金を重ね、ウソをついてパチンコ店へ。
パチンコをやめたくてもやめられなくなり、本気でこのままの生活が一生つづくんじゃないかと戦慄しました。
するとそんなとき、ふと、学生時代に見た高齢者パチンカーのことが頭をよぎったのです。
あれは将来の自分のすがたなんじゃないか?
……そうして思い至ったのが、自分の老後のことでした。
- もしかして自分は、60代70代になってもパチンコをやめることはできないのか?
- パチンコ・スロットにしがみつき続けるだけの、孤独でむなしい老人になるのか?
なまじ実物らしい人をこの目で見ていただけに、やたらとリアルな「未来」が想像できてしまったのです。
可能性としてはじゅうぶんにある。
そして、このときに私が考えたことが、今回の話で考えるテーマとなります。
老人・高齢者まで続く?パチンコ依存症問題
それでは、ここからが本題の「高齢者になってもパチンコがやめられない」問題です。
いっしょに考えていきましょう
まず冒頭でもお話ししたように、この話は、趣味・娯楽でパチンコを楽しんでいる高齢者を問題視するものではありません。
パチンコ店は、話し相手がいない高齢者同士の「コミュニケーションの場」として、活用されていたりもするからです。
とくに一人暮らしの場合、老後は、人と話す機会が激減してもおかしくないと思います。
そんななか、パチンコ店に行けば、話し相手がいたりもする。
用もなく医者に行くお年寄り(病院に行くと老人ばかり)みたいな話です。
パチンコを打ちに行くというよりも、仲間に会いに行く感覚で利用している人もいると思うのです。
ただ、そうではなくて、ふつうに「やめたくてもやめられなくて行っている」場合。
これは大問題ですよね。
なぜかというと、不可抗力的にパチンコをしているだけで、趣味・娯楽なんかではなくなっているからです。
自分の意思で行っているように思えて、じつは「依存症に行かされている」だけ。
そこにしっかりとした目的なんて、ほんとうはないからこそ、危険だと私は思うわけです。
時間がありあまっての無趣味も問題
それから「時間がありあまる」のも問題です
クリティカルになりそうなやつなので、これも考えてみましょう。
定年退職や、完全に仕事を引退しての年金暮らしとなると、時間はありあまるはずですよね。
毎日が自由で、いくらでも時間を好きに使えます。
いってしまえば、寝ている時間以外はすべて自由で、まあなんだってできるでしょう。
では、そんなときに、パチンコ以外の趣味もなく、やめられない状態のままだったとするとどうなるか?
- 収入は若いころのようにあるわけではない
- しかしそれ以外にやることがないので、朝から晩まで5円スロットや1円パチンコを打つ
- スーパーで半額の総菜と酒を買って帰宅、フロ、メシ
「無職×パチンコ依存症」の経験があるならわかりやすいかもしれません。
あれをもっとひどくした状態が、エンドレスにつづいても、なんらおかしいことはないでしょう。
現時点でパチンコがやめられていないなら(またはこれといった趣味がないなら)想像してみてください。
パチンコがやめられず、無趣味で老後に突入したら、どうなりそうですか?
高確率でこのルートをたどる可能性は、じゅうぶんにあるのではないでしょうか。
老後のパチンコ問題はなぜ考えたほうがいいのか
ここまでの話で、依存症・無趣味のまま老後に突入するのは、あまりにも危険であることがわかりました。
では、そもそもの話で、なぜ老後のパチンコ問題なんて「さきのこと」を持ち出してきたのか?
最後にこれをお話ししておきます。
パチンコをやっていると「思考が停止」するからです
そう、思考が停止するんですよ、パチンコ・スロットをやっていると。
目のまえのハンドルをにぎる。レバーを叩いてボタンを押す。
これをしているとどうでしょう? まあ、なんともふしぎですよね。
- 将来のこと
- いまのこと(現実)
それから当然のように、自分が老いたあとのこととか、すべての思考が止まってしまうのです。
なにも考えない。なにも考えなくてすむ。
とんでもなくヤバそうな未来が、わりと現実的な可能性としてあるのに、そこに目を向けることはない。
私もそうでした。
真剣に老後のことを考えたことなんて、ほぼありませんでした。
だから、その問題を考えてもらうために、こうして老後のパチンコ依存症問題を持ちだしてきたのです。
ようするに、だれかにいわれでもしないと「この問題を考える機会はない」ってことですね。
でも、いまはもう違うよな!
そう、ここまで読んでくれたのなら、いまはこの老後のパチンコ問題について考えているはずです。
すでに依存症・無趣味の状態をクリアできているならだいじょうぶ。
しかしそうでないのなら、早い段階から、この問題の解決に動きだしてみてください。
なにもややこしいことはありません。
パチンコをやめて、それ以外の趣味をつくる。それだけの話ですよ。
今回のまとめ
- 老後になってもパチンコをやめられない、を考える機会はすくない
- なぜかというと、パチンコをやっていると「思考が停止」するから
- パチンコをやめて趣味をつくれば、楽しい生活を早い段階から用意しておける
私はすでにパチンコをやめることができましたが、それができていなかったら、おそらく高齢者パチンカーになっていたと思います。
もちろん、まださきの話なので、可能性はゼロではありません。
でもいまは、それ以上に楽しいことがあるので、その未来はかぎりなくゼロに近いんじゃないかなと思っています。
ちなみに、その楽しいことはなにかというと、
私の場合は「読書と旅行」です。
これがあれば生きていけそうな気がします。
趣味は人それぞれなので、なににハマるかも人それぞれですが、これだけはいっておきます。
パチンコ以上に楽しいと感じられて、ハマれる趣味はきっとできる。
これといった趣味がないのなら、ぜひ、そういうものを探してみてください。
パチンコはやめられますし、探せば、新しい趣味も見つかるはずです!
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