なんとかプラマイゼロで……
スポーツでも、ギャンブルでも、勝負に引き分け(ドロー)はありますよね。
でもパチンコ・スロットの場合は、白か黒、つまり「勝つか負けるか」しかないと元依存者の私は思うわけです。
- 出玉は全部飲まれたけど、マイナスにはならずにすんだ
- 途中までマイナスだったけれど、なんとかプラマイゼロですんだ
- 無料で遊べたんだからまあいいか
パチンコに行っていれば、勝負は引き分けでおわることはあります。
ただ、金額ではなく気持ち的な話でいえば、引き分けなんてないのではないでしょうか?
勝っていてプラマイゼロは負けた気分になる、負けていてプラマイゼロは勝った気分になる。
こういった理由があるからです。
飲み物代とかで実質マイナスだったりもしますけどね
そこで本記事では、この「パチンコはプラマイゼロでも引き分けではない」説を考えてみます。
- パチンコにのめり込んでしまう理由
- パチンコがやめられなくなる原因
最後まで読んでもらえれば、こういったこともわかるようになると思うので、どうぞごらんください。
ミナト
10代で行った初めてのパチンコで大勝し、パチンコ・スロット漬けの日々へ。借金を重ね、多くを失い、10数年もの間ギャンブルをやめられなくなる。しかし他者の力も借りて依存症を克服。その経験をもとに依存からの脱出方法を発信している。併設店・専門店での従業員経験もあり。>> プロフィール詳細はこちら
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パチンコ・スロットに引き分けはない?
パチンコはお金を賭けたギャンブルです。
- 勝っているときは勝ったままその日をおえられるか
- 負けているときは負けをいかに取り返せるか
遊戯中は、こういった勝負になってきます。
ただ、その日の展開によっては、プラスマイナスゼロでおわることもでてきますよね。
「引き分け」だな
本来なら、この「引き分け」はわるいことではありません。
- 新台の入替費用
- 電気代、水道代、人件費
- 景品交換所への手数料など
このように、営業するだけでもお金がかかっているパチンコ店で、1日中、しかも無料で遊べたからです。
今日は楽しかったなあ、無料で遊べてよかった
でも、ほんとうにそう思うでしょうか?
いや、なかなか、そうはならないですよね。
ギャンブルに引き分けなんて「生ぬるい」ものはないからです!
それでは、なぜ私はそう考えるのかを、
- 勝った場合
- 負けた場合
ここからはこの2つ(の気分)に分けて、考えていくことにしましょう。
勝ちからのプラマイゼロ
- 早い段階で大量の出玉を獲得できた
- 出玉は完全な右肩上がりだ
- これは「高設定」あるか……?
こういった状況で勝負を(途中で)切り上げるのは、ほんとうにむずかしいです。
台を捨てたあとでほかの人に出玉を出されれば「やっぱり続けておけばよかった」となるから。
ようは、自分が「損をした」気分になるからです。
人間は「損」をするのが嫌いな生きものだそうだ
また、パチンコに依存症状があるとなると、さらにやめられなくなってきます。
もっと勝ちたい……さらなる興奮を……!
イケイケの流れに、脳から「まだ足りないから快楽を!」と、あらがえない指令が送られてくるから。
パチンコ依存で脳が変化すると、こうなることが知られているのです。
ところがどうでしょう?
- 台が突然の鬼ハマり
- 出玉はほぼ全ノマレ
- のこったのは投資金額分のみ
このとおり、だれもが何度も経験してきた、最悪の展開をむかえてしまったとしたら。
- あの時やめておけばよかった
- 筐体をぶっ壊してやろうか……
人間は得る喜びよりも、失う苦痛のほうが「2倍」強いといいます(これをプロスペクト理論といいます)。
だからこそ、(いちどは得ていたものを失ったので)プラマイゼロでも負けた気にしかなりません。
結果は「引き分け」なのに。
まあ納得はできないですよ
投資金額はたしかに回収できたので、負けてはいません。
でも、つぎのことを考えると、
- 途中までは勝っていた
- 途中でやめておけば勝って帰れた
金額上では引き分けとはいえ、負けた気分にしかならないのです。
勝っている状態からの引き分けは、ふつうに負けた以上につらいもの。
なぜかというと、人は「得るよりも失いたくない」生きものだからですよね。
負けからのプラマイゼロ
- 朝イチから行くも午前中は鳴かず飛ばず
- 負けを取り返すために午後からは乱れ打ち
- 気づけば負け額は途方もない金額に……
こういった状況でもやはり、勝負を途中で切り上げるのはむずかしいです。
人は損失を前にすると、リスクを背負ってでも回避しようとする性質があるから(これもプロスペクト理論です)。
ようは、いくら負けていても、「取り返せる可能性」が見えるなら、そこにお金をつぎ込めてしまうのです。
あとは負けを確定させたくない惰性で……とかですね
さらに、ここでもパチンコに依存症状があると、
- 完全に心が折れる
- お金が尽きる
こうなるまでは絶対にやめられません。
ただ、そんな状況でもまれに、負けたお金が全部もどってくることはあるわけです。
- 神がかり的な引きを発揮した
- 負けたお金が全部もどってきた
- なんとかプラマイゼロですんだ
そうして思うのです。
- やった、なんとかまくれたぞ
- というか、むしろ「勝ち」だろこれ
でも、これも結果は「引き分け」です。
それでは、この場合はどうでしょう?
いやあ、脳汁がすごかったなあ
そう、負けからのプラマイゼロは、いちおう引き分けでも勝てた気にしかなりません。
いちどは失いかけた苦痛が、すべて浄化されたからです。
失いそうになった恐怖をへて(負けを)取り返したときの快感は、ただ勝ったとき以上に強い。
こうして、その快感が病みつきになってしまうこともあって、人はパチンコに依存していくのです。
パチンコのプラマイゼロで消えていくもの
ここまでの話で、パチンコは引き分けたとしても、気分でいえば「勝ちか負けしかない」ことがわかりました。
そうなると、結果はプラスマイナスゼロでも、そのあとにとる行動も変わってきます。
- 勝ちからのプラマイゼロ
最悪の気分でやけ食い・やけ酒・散財。その気分をしばらく引きずることもある
- 負けからのプラマイゼロ
いい気分で豪遊・散財。パチンコにまた行きたくなってつぎの計画を立てはじめる
どちらの状況で引き分けても、散財はしてしまいます。
勝っている状態からの引き分けなら、負けたような気分を引きずり、仕事などに影響してくることもあるでしょう。
それから、忘れてはいけないのが「時間」です。
これはかなり大きいです
- 勝っているときはお金をもっと増やしたい
- 負けているときは負けたお金を取り戻したい
これらは結局、お金がほしいからそうしている話でもあると思います。
そうなると、結果がプラマイゼロなら、そこに使った時間は意味がないものになってしまいますよね?
でもこれは「趣味」だから……
趣味という話なら、それはいいと思うのです。
でも、パチンコが趣味ではなく「依存」になっているのなら、働いてお金をかせいだほうがいいといえます。
たとえば私もやっているブログ(副業)なんかは、やってさえいれば、「ほぼ確実に」プラスになるものですから。
初期投資も1万円以内におさえられますよ
そんなわけで、お金のやり取りがしたいのなら、健全にお金を稼いだほうがいいといえるでしょう。
そのほうが、今後の人生のためにもなりますし、大切な時間もむだにならないと思いますよ。
今回のまとめ
- パチンコに引き分けはない
- プラマイゼロになっても気分は勝ちか負けしかない
- お金が気になるなら時間ももったいない
パチンコはあくまで娯楽であって遊技です。
でも、そこにはお金がかかっているので、引き分けになったとしても「気分のアップダウン」がでてきます。
そしてこれが、まあよくない。
私もそうだったように……
気づけば、いつのまにか依存症になっていて、パチンコがやめられなくなってしまうこともあるからですよね。
勝ち負けで楽しめているうちはまだいいですが、これには注意したほうがいいと思います。
またパチンコは、それしかしなくなってしまうことで、ほかの楽しみを見いだせなくなるものでもあります。
そんなわけですから、パチンコ以外の趣味を見つけるのも個人的にはおすすめです。
そのほうが、気分はいつも上向きになる(趣味で下向きになることはない)ので、毎日が楽しくなると思いますよ。
パチンコは行かないが「勝ち」である
人がパチンコにハマる心理
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