10分延長でお願いしまーす
パチンコ店で会員カードをつくると、閉店時間を延長させたりできますよね。
ただそんなことよりも大きいのが「貯玉」で、これを利用すれば、再プレイの手数料を節約できるようになります。
ところが、この貯玉には、じつはリスクがあることもご存じでしょうか?
- パチンコ店で貯玉・貯メダルをするメリット
- 貯玉・貯メダルのデメリット(リスク)を4つ解説
さきにいうと、貯玉のデメリットは「消滅」ですね
たとえば閉店などの理由から、パチンコ店にあずけておいた貯玉・貯メダルが「消滅」してしまうことがあるのです。
この記事では、そういった貯玉が消えてなくなるケースを紹介していきます。
どれもじっさいに起きている話なので、貯玉をよく利用する(またはこれから利用する予定)なら、確認してみてください。
ミナト
10代で行った初めてのパチンコで大勝し、パチンコ・スロット漬けの日々へ。借金を重ね、多くを失い、10数年もの間ギャンブルをやめられなくなる。しかし他者の力も借りて依存症を克服。その経験をもとに依存からの脱出方法を発信している。併設店・専門店での従業員経験もあり。>> プロフィール詳細はこちら
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パチンコ店の会員カードでできること
パチンコ店での貯玉・貯メダルは、会員カードの特典のひとつです。
そこでまずは、会員カードをつくるとできることからザッとまとめておきます。
パチ屋で会員カードをつくるとできるのは、こんなところだろう
- 来店ポイントがためられる(→飲み物や景品と交換できる)
- 閉店時間を5~10分ほど延長できる
- 駐車場や傘貸し出しなどのサービスを受けられる
- DMでお得な情報を送ってもらうこともできる
- 貯玉・貯メダルができる(→翌日以降も再プレイOK)
- パチ屋を出禁になりたいときに使える
パチンコ店の会員カードは、ほぼ「貯玉・貯メダルができるもの」と考えておいていいでしょう。
あとは「②閉店時間を延長できる」のも、ときどき使えます。
「確変・ARTなどを消化しきれなくなってきて、あせって会員カードをつくった」
なんて経験もあると思うのですが、そういった、すこしでも多く出玉を確保したいときにも使えます。
ジャグラーなんかの完全告知機を「あと1発当てよう」と、ギリギリまで帰れずに閉店時間を延長する人もいます。
それとこれは、余談なのですが、
会員カードは「⑥パチ屋を出禁になりたい」ときにも使えます。
いまの段階でパチンコ店を出禁になりたいなんて考えもしないと思うのですが、いちおうそういう活用方法もありますよ。
マイホを出禁になってきたときの話
パチンコ店で貯玉するメリット
パチンコ店の会員カードでできることは、こんなところですが、
貯玉ができるとなにがイイんですか?
と、そもそも貯玉のメリットがよくわからない場合もありますよね。
それもあるので、さきにパチンコ店で貯玉・貯メダルをするメリットをお話ししておきます。
貯玉のメリットは、つぎの3つです
- 端数をためておける
- 遊戯中のムダをはぶける
- 再プレイで交換手数料を節約できる
全部知っていたら、貯玉のデメリットまでジャンプしてください。
1. 端数をためておける
貯玉を利用すれば、出玉を交換したときの余り玉を景品と替えなくてすみます。
端数をそのままためておけるようになるからです。
余り玉で交換できる景品は、けっこう高いですよね。
ハッキリいって、そのへんのスーパーで買ったほうがはるかにマシです。
そんなとき、貯玉を活用すれば、ムリに高い景品と交換しなくてよくなるわけです。
2023年末には金景品の値上がりで、端玉が2000円近くになるとかいう話がありました
端玉2000円はもはや許されないレベルでしょう。
これは2024年4月から銀景品(500円)が導入されることで解消されるらしいですが、こういうムダをはぶけます。
2. 遊戯中のムダをはぶける
貯玉を利用することで、遊戯中のムダもはぶけるようになるでしょう。
パチンコ・スロットを打っていて、こういうことはよくあるんじゃないか?
出玉を流して景品と交換するのも面倒くさいから、全部飲ませて帰ろう
アツくなるとやってしまうことですが、これも、貯玉を利用すれば流すだけで帰れます。
数枚、十数玉のムダもはぶけるようになります。
ちりも積もればで、勝ちに徹したいときにも使えるでしょう。
3. 再プレイで交換手数料を節約できる
そしてイチバンは、再プレイで交換手数料を節約できることです。
貯玉・貯メダルを利用すると、翌日以降もためた貯玉から再プレイできるようになります。
- パチンコ:2500玉まで
- パチスロ:500枚まで
など、たいていは1万円分が上限となっていますが、1日1回そのぶんは換金手数料をナシにできます。
1万円分は非等価で換金しなくてよくなる(出玉をそのまま使える)ので、換金率の差額だけムダを減らせるわけです。
交換手数料の差額は以下のとおりで、1回の来店につき約1000円節約できます。
- パチンコ(28玉交換):2500玉×3.57円=8925円【=1回あたり1075円浮かせる】
- スロット(56枚交換):500枚×17.86円=8930円【=1回あたり1070円浮かせる】
1日につき2500玉/500枚は(非等価で)換金しないでよくなるため、その差額分を浮かせられるという話です。
通常、パチンコ店での遊戯はつぎのような流れになりますが、
出玉を借りる → 手数料を払って換金する →(再来店)現金で出玉を借りる
出玉を換金せずに再プレイにまわせば、等価交換ではなくても、1日の上限値ぶんだけは損せずにすむということですね。
出玉は毎回換金して、投資はすべて現金にする
これがふつうの遊び方ですが、貯玉を利用するのとくらべると毎回1000円くらい損します。
そのムダを減らせるのが、貯玉の最大のメリットでしょう。
パチンコ店で貯玉・貯メダルをするデメリット
ここまでのとおりで、会員カードをつくって貯玉をするメリットはあります。
しかし知っておかなければならないのは、貯玉・貯メダルをするデメリット(=リスク)でしょう。
ここからは本題の、パチンコ店で貯玉をするデメリットを見ていきます。
冒頭でお話ししたように、貯玉には「消滅」のリスクがあります
その消滅が起こるのは、以下のパターンです。
- 有効期限が切れれば消滅する
- 店舗ルールに違反すれば没収される
- パチンコ店が閉店すれば消滅する
- 店員がミスって全交換してしまう場合も
「④店員がミスった」だけ特殊な話だが、これもじっさいにあった話だ
それぞれくわしく補足していくので、どうぞごらんください。
1. 有効期限が切れれば消滅する
パチンコ店の貯玉には有効期限がある場合があります。
それでこの有効期限が切れると……貯玉は消滅します
何十万発、何万枚あったとしても換金できず、貯玉はなかったことにされてしまうのです。
ちなみにこの有効期限は、会員カードをつくったときにもらう規約書などに書いてあります。
グループ企業ではHPに記載されていることもあって、たとえばマルハンでは以下のとおり。
1年以上において貯玉の利用がない場合、当社または導入店によって書面その他の方法により、その旨通知後、相当な期間が経過した後は貯玉に関する権利を放棄したものとみなします。
MARUHAN‘S NET会員規約
たいていは1年以上の利用がないと消滅するようになっているように思います。
それから、店側の都合(リニューアルや交換率が変わるなど)で、それまでの貯玉が急に使えなくなるケースもあるんだ
店側の都合の場合、数か月前から店頭での告知があったりもします。
でも、しばらく行っていなければ、そんなのには気づけないですよね?
それで、気づいたときには「時すでに遅し」で、どれだけ責任者に抗議しようとも、
残念ですが、告知文にも書いてあるとおりで、期限切れの貯玉については対応できません。ご了承ください
と、「それはアナタの確認不足です」で片づけられてしまうのです。
弁護士ドットコムという有料サイト(回答を見るのが有料)で、同様の質問が寄せられていました。
大手のパチンコチェーン店のパチンコの貯玉カードに、0.5パチですが50000発以上の残高があったのですが、リニューアルをしたため、引き出せなくなりました。
パチンコの貯玉がリニューアルのため、交換できなくなりました
貯玉交換期限の店内告知が2か月の間あったようですが、その間その店に行っていなかったので、わかりませんでした。(ダイレクトメール、電話等での告知は無し)
久しぶりにその店に行ったら、引き出せないので店長を呼んでもらいましたが、対応できないの一点張りでした。
また、警察を呼んでもらっても結構ですと開き直られました。
こういう場合は、泣き寝入りするしかないのでしょうか?
いい対処の仕方があれば、ご意見をお願いいたします。
このように、突然貯玉が使えなくなるケースはあります。そしてこういったときの補償は基本はされません。
貯玉は換金すれば、たしかにお金になりますが、貯玉の時点ではまだお金ではありません。
つまり「貯玉=お金」ではないので、このように消滅させられた場合、有利になるのはお店側のように感じます。
貯玉消滅は「お店側が有利な原則がある」といってもいいかもしれません
2. 店舗ルールに違反すれば没収される
パチンコ店でのルールに違反した場合、そのときの出玉だけでなく、貯玉まですべて没収になる場合があります。
- 抗議なんてみとめられずに「ハイ、さよなら」で終了
となるケースもあるなど、問答無用のエグいやつも多々あります。
出玉を没収になるパターンには、つぎのようなものがあるぞ
- 出玉の持ち出しや持ち込み、台パン、飲酒などの禁止行為をする
- 止め打ちやひねり打ちなどの禁止されている技術介入をおこなう
- 朝イチのカニ歩きや、ハイエナなどのハウスルール違反をする
注意ですませてくれることも多いですが、一発で出禁&没収と、警告なしでやられることもあります。
とあるパチプロが「警告からのやっぱり出禁!」で76万円もの貯玉を没収されたのは、以前ネットニュースで話題になりました。
またYahoo!知恵袋では、なかなかパンチのきいた、カニ歩きに関したこんな話もあります。
カニ歩きで出禁&貯玉没収!?
- よく行く店舗で朝イチのガックンチェックをしていたところ、店員に「1回転だけまわすのはやめてくれ」と注意を受ける
- 後日1回転だけはダメだといわれたので「2回転だけまわして」ガックンチェックを続行
- チーフに「1回転とか2回転とかじゃなくて、横にカニ歩きするのが禁止なんです」と注意される
- 「じゃあ縦に移動しながらならいいんですか?」と屁理屈をいう
- チーフ無言
- 「答えてください、縦に移動しながらはOKなのか、ダメなのか」
- チーフはまだ無言
- 「え? 答えられないんですか?」とさらに煽る
- 「アウトー! 退場です!!」チーフぶち切れて出禁&貯玉没収を宣告
参考:パチンコ屋の貯メダル没収について(※ちなみにその後責任者と話し合い、貯玉の交換だけはみとめてもらったそうです)
さすがに店舗ルールに違反するなどの前提条件がありますが、お店側の判断で、いくらでも貯玉は没収できるということです。
以前からこっそりルール違反をしているなら、裏でマークされていて、そのうち一発アウトをくらう可能性もじゅうぶんにあるでしょう。
なお貯玉没収も、会員規約にだいたい書かれています。
再度マルハンの規約を引用すると、以下のようになっていました。
第10条(会員資格の取消しおよびその効果)
MARUHAN‘S NET会員規約
〔中略〕この場合、会員資格および会員特典(貯玉を含む)、その他一切のサービスを受ける権利を取り消します。
① 入会申込書等の記載事項に虚偽があった場合
② 会員として不適格な行為があった場合
③ 本規約に違反もしくは違反の恐れがある場合
④導入店の遊技ルール(遊技約款)に従わない場合
⑤ その他当社が相当と判断した場合
会員資格が取消しとなった場合には、既に登録した貯玉(遊技玉またはメダル)を含め一切の会員特典を失います。
よほどのことがなければ貯玉没収はないですが、店側が「相当と判断」すれば没収できることになっています。
3. パチンコ店が閉店すれば消滅する
これがイチバン現実的にあるやつですね。
パチンコ店が閉店した場合、貯玉は換金できなくなります。
昨今はパチンコ店の閉店ラッシュが止まらないなど、もっとも起こりやすい貯玉消滅パターンだといえるでしょう。
もちろん、パチンコ店が閉店する前なら換金できますし、通常は一定の交換期間が設けられます
でも、閉店の告知は基本は店頭かHPなので、やっぱり気づけないパターンはあります。
きちんとしたお店なら、数週間~1か月くらいは交換猶予を設けてくれます。
ところが、なかには数日間しか猶予を設けないなど、夜逃げ同然でトンズラをこくパチンコ店もあるんですよね。
タダでさえ閉店でお金がないわけで、お客さんのお金を持ち逃げ……と、そういうことをするお店もあるのです。
でも貯玉には保障があるって聞いたぞ?
そう、(一般社団法人)貯玉補償基金というものがあって、閉店した店舗が加盟店なら、
- パチンコ:25万個まで
- パチスロ:5万枚まで
これ(約100万円分)を上限に、交換を保障してくれます。
ただし! 交換されるのは「カタログギフト景品」で、金券なんかはありません。
交換できるのは、肉とかカレーとか、家電、生活雑貨とか、そういうものです。
値段はまあボッタくりではないですが、ぶっちゃけ、全部いらないものしかありません。
(参考:J-NETカタログ)
つまり、パチ屋が閉店したら「貯玉はかなりヤバいことになる」ということです
会員カードをつくってしばらく行っていないお店があるのなら、確認してみてはどうでしょうか?
もしかすると、そのお店はすでに閉店しているかもしれません。
4. 店員がミスって全交換してしまう場合も
これだけかなり特殊なパターンですが、じっさいにあったことなのでお話ししましょう。
お店の従業員がミスって貯玉を全部交換してしまってゼロになった、というケースです。
これは、当時私がバイトしていたパチンコ店で(私が辞めたあとに)起きた話です
そのお店は、景品を棚の中から出し入れする形式で景品交換をしていました(機械からガシャガシャでてくるタイプではなかった)。
それでそのお店には、やたらと換金するのをイヤがって貯玉している人がいたんですね。
問題が起きたのは、めずらしくそのお客さんが出玉を換金しにきたときです。
じゃあ「1万発だけ」交換で
ところが、その日カウンターに入っていたのは、まだ不慣れな従業員で……。
その従業員は、POS(レジのようなもの)の操作をしくじって、「貯玉を全部交換」にしてしまったのです!
おいこれ、どうするんだと。
そのお客さんの貯玉は、貯めつづけていたので20万~30万発はあったそう。
再プレイ+現金投資で出玉はひたすら貯玉していたので、それだけあったようです。トータルで勝っている感じでもなかったのですが、ひとまず貯玉だけは持っていました。
毎日「手数料が~」とかいっている人ですから、それはそうでしょう、わりとガチめにぶちギレているわけです。
どうするんだあ?
最終的には、店側が換金手数料(差額)を負担する形で手打ちになりました。
そう、そのお客さんはなんと得をしたのです。
換金手数料ナシで等価交換できたのでラッキー……でしたが、たしかに貯玉はゼロになったのです(!)。
さすがに店側のミスなので補償はされたようですが、そのようにして貯玉が消えることもあります。
ちなみに昔の話だから……というのもありますが、ミスった従業員は自腹を切らされたらしいです
人為的なミスがなくても、機械のエラーなんかもあるので、いつでも貯玉が安全だとは思わないほうがよさそうです。
店側が悪くても補償されないパターン
今回のまとめ
- パチンコの貯玉は換金手数料を節約できる
- しかし貯玉は没収や消滅などのリスクもある
- 勝ちに徹するなら必要だが、過信するのは危険
パチンコ店での貯玉・貯メダルは、再プレイぶんの換金手数料を節約できるメリットがあります。
しかし閉店などで消滅(交換できてもカタログギフト)するリスクもあるなど、そこまで安全なものではありません。
パチンコで勝ちに徹したいなら必須になるものですが、貯玉のしすぎもよくないといえるでしょう。
とはいえ、そんな「貯玉のしすぎ」なんていえるほど、いまのパチンコは勝てないだろう
そう、再プレイぶんくらいなら何回かに1回は確保できるかもしれませんが、基本は負けます。
ここまで話しておいてなんですが、貯玉消滅のデメリットを気にするほど貯玉なんてできないのがふつうなのです。
なので私は、パチンコ以外の趣味に移行するのをおすすめしています
たしかに貯玉は再プレイの手数料を節約できますが、トータルの収支で考えれば圧倒的にマイナスです。
ギャンブル以外の趣味なら、貯玉ではなく「貯金」ができるようになります。
毎回うん万円も負けてなくなるほど、ふつうの趣味にはお金はかからないからですよね。
私はなんとか引退できましたが、いずれギャンブルをやめるときはくるはずです。
そのときにそなえて、いまからパチンコ以外の趣味をさがすのもいいと思いますよ。
パチンコ以外の趣味まとめ
パチンコで勝ちたい人はこちら
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