出禁になったパチンコ店でもバレなければまた行けるんじゃ……?
これはまあ、気になるところですよね。
ほとんどおなじ考えで、元依存症の私は、もう行けないパチンコ店に舞いもどってしまったことがありました。
この記事では、そんな私が「こんどは正式に出禁になった」ときの流れをお話しします。
- パチンコ店は店員が変わっていれば行ってもバレない!?
- 店に不利益と判断されての出禁の場合は?(補足説明)
- チェーン店のパチ屋/マイホで出禁が受理されたときの流れ
私の場合、そのパチンコ店は出禁になっていたわけではなく、みずから申し出て「それに近い状態」になっているだけでした。
なので、また行ってしまうということが起きたのですが、
やはり条件によっては、バレずに遊技ができてしまうことはあります。
それもふくめ、マイホだったチェーン店での再発と、その後に正式に出禁にしてもらったときの話をします。
ちなみに、そういうことではなく、「店に不利益と判断されて出禁となった場合は?」となると話は変わります。
この場合、行けば高確率でバレて追い返されるので、もうあきらめたほうがいいですよ。
ミナト
10代で行った初めてのパチンコで大勝し、パチンコ・スロット漬けの日々へ。借金を重ね、多くを失い、10数年もの間ギャンブルをやめられなくなる。しかし他者の力も借りて依存症を克服。その経験をもとに依存からの脱出方法を発信している。併設店・専門店での従業員経験もあり。>> プロフィール詳細はこちら
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出禁を申し出たときの話は「パチンコをやめたいを叶えた最終手段」に書いてあります。こちらもあわせてどうぞ。
パチンコ店は出禁後でも時間がたてばバレない?
本記事の内容は、ギャンブル依存症の再発防止を目的としたものですが、
いや、そうじゃなくて、(ルール違反などで)店側から出禁を言いわたされた場合を知りたいんですよ
という人もいると思うので、さきにそっちからお話しします。
これは冒頭のとおりで、行けば高確率でバレると思っていたほうがいいでしょう。
私はパチンコ店での勤務経験もあり、そこで(迷惑行為などで)出禁になった人たちを見聞きしてきました。
そのさい、店側では、つぎのような対策がとられていました。
- 全従業員(社員+アルバイト)で出禁情報の共有
- 顔がわからない人は監視カメラなどの映像で確認
- 発見次第すぐに社員に報告(+社員は事務所で監視カメラをよく見ているので自分でも気づく)
ようは、店側には完全に把握されてしまっているので、すぐにバレてしまうのです。
よほど変装がうまければバレないかもしれんが……、
従業員が変わっても、きちんとしたお店なら、社員だけでも引き継ぎはしたりしています。
そういった理由から、時間がたってアルバイト従業員が変わっていても、バレる可能性は高いのです。
それから、パチンコ店の社員は、あまり変わらないで長くつづけている人も多いと感じます。
私も接客業に従事してきたのでわかるのですが、
顔をおぼえている人はずっとおぼえていますし、とくに出禁になっている人ならなおさらです。
以上のことから、ルール違反などで出禁になったお店では、「ほとぼりも冷めただろう……」は通用しないといえます。
もちろん出禁が解除されることもない(理不尽な内容であっても店が決めたこと)ので、もうあきらめたほうがいいでしょう。
再発:原因は急なお金が必要になったことだった
ではここからが本題の、パチンコ依存の再発と再出禁の記録です。
(※2021年7月ごろの話です)
重度のギャンブル依存症だった私は、数々の方法を実践することで、パチンコへの依存を断ち切ることに成功していました。
その後に再発はあったものの、以前のような、完全にやめられない状態にもどってしまうことはもうありません。
以降は、パチンコのない平和な日常を送れていたのです……が、
ここにきて、その平和をぶち壊す事件が起きてしまったんですよ
2020年ごろから増えた、コロナ禍によるテレワーク(在宅勤務)推進。
これにより、各住民の在宅時間は増加し、私が当時住んでいた壁がスカスカなマンションでは、
- となりの部屋からは常時テレビの音
- 上の部屋からは天井をぶち抜くような足音
と、もののみごとに騒音トラブルが発生、私はそれに巻き込まれることになってしまったのです!
ハッキリいってコロナ最大の被害はこれでしたね
もはや耳栓なしでは暮らせないレベル。
上階の足音なんて、耳栓をして寝ていても起きるほどで、私はノイローゼの一歩手前にまできていました。
そこで考えたわけだ
このふざけた欠陥マンションからはもう引っ越すしかない。
でも、40万円前後はかかりそうな引っ越し資金(余剰金)なんて、手もとにありませんでした。
引っ越そうと思えば、リボ払いやキャッシングを駆使するしかありません。
貯金はいちおうありましたが、それは大切なブログ預金(収益を貯めていた)で、絶対に使わないようにしていたものでした。
被害者として出ていく本意ではない引っ越しに、大切なブログ預金を放出するわけにはいかない!
では、どうすればいいのか?
数十万円レベルのカネを一気に用意するには、「べつの方法」でかせぐしかない、と私は考えはじめてしまったのです。
元マイホは行ける状態になっていた
いうまでもありませんが、私が考えはじめたお金を一気にかせぐ方法とは、パチンコ(スロット)でした。
スロットなら、万枚を2回も出せばいける……
ちなみに万枚は、10数年つづけていても達成できなかったことです。
つまり生涯において、ただのいちどもできなかったくせに、なぜかそれが(都合よく)起きるかもしれないと考えだしていたのです。
また行くとなったら、こんどは「場所をどうするか?」という問題になります。
私の場合、基本的には自宅の周辺の店舗しか行かず、そのへんはほとんど行けない状態になっていたからです。
(※これも「パチンコを辞めたいを叶えた最終手段」に書いてあります)
ところがどうでしょう、じつはそのうちの1店舗だけが、いつのまにか行けてしまう状態になっていたのです。
それこそが、昔からかよっていて、私が最初に出禁を申し出た「マイホ」の店舗でした。
元マイホ(以下、A店とします)に関しては、あくまで出入り禁止を「相談」することで、自分のなかで行けない状態をつくりあげていました。
でも、その後になって私は、
A店は店長が変わって、従業員もほとんど総入れ替えらしいですよ
という話を、風のうわさで耳にしていました。
ようするに、
- 正式に出入り禁止になっていたわけではなく、
- それ(相談したこと)を知っている人がだれもいないのであれば、
これはバレずに行けてしまうのではないかと。
確認がてら、またしても私は、パチンコA店に足を踏み入れることにしてしまったのです。
パチンコ店は激渋&低設定の嵐で爆死必須
不要不急の外出自粛が叫ばれるなか、不要不急産業ともいわれるパチンコ店に行っていた……。
これは、あんまり人にいえた話ではないんですけど、
行ってしまったものはもうしかたがないので、このまま話を進めましょう。
かなりひさびさに入ったパチンコA店は、私が行かなくなってから長い時間が経過していました。
それもあって、たしかに見知った顔はひとりとしておらず、これだったら「やれてしまう」状況になっていました。
ここまできたら、そのまま帰るわけにもいかないな……。
ダメそうなら帰ろうとは思っていましたが、結局、このようにしてギャンブル行為は再開されてしまったのです。
ところが、その日は激渋&低設定のオンパレードで8万9000円負け。
となるとまた行くわけで、「負けを取り返す → さらに負ける」のループシステムは発動してしまい……
負けを取り返して、目的の引っ越し資金を……
と意気込むも、その後は追撃&フィニッシュブローで血へどを吐き散らしてENDです。
引っ越し資金どころか、その月の家賃を賭けるまでになっていたのに、結局引き下がることはできませんでした。
引越し資金を稼ごうとした結果
というわけで、今回の再発での戦績です。
引っ越し資金をパチンコで稼ごうとした結果、以下のとおりとなりました。
日数 | 金額 |
1日目 | -89,000 |
2日目 | +19,000 |
3日目 | -70,000 |
4日目 | -85,000 |
ふつうに引っ越しておけばよかったんじゃないのか……?
という話なのですが、それよりも問題だったのは、4日目に家賃を賭けて負けていたこと。
それをどうやって補填するかというと、ブログ預金から捻出しないといけなくなるということでした。
ようするに、間接的ではあるものの、私は絶対に使わないようにしていたお金までパチンコに使っていたのです!
そして、このままギャンブル行為が止まらなければ、
ブログ預金(手をつけてはいけないお金)のストック全放出
という、最悪の結末さえも起こりうると思われました。
……もうダメだなこれは
いちどスイッチが入ってしまったギャンブル依存症を、それも一撃で断ち切る方法。
それは、もうあれしかありません。
私は、大敗を喫した4日目に、そのまま自己申告プログラムを、パチンコA店に申し込んでくることにしたのです。
ちなみに自己申告プログラムとは、申し込めばお店を出禁にしてもらえる依存症対策です。用紙に必要事項を記入するなどして提出するだけで、正式にお店を出禁になることができます。
パチンコチェーン店に出入り禁止を申し出た
時刻は夕方過ぎ。行動を起こすにはまだ余裕があったので、私はその日のうちに決着をつけることにしました。
夕方で店も落ち着いているだろうし、ちょうどいいわ
いちど自宅に帰り、保存しておいた申し込み書に必要事項を記入します。
それができたら、必要なものだけを持って、パチンコA店まで走って向かいました。
運動で精神的なドーピング効果を得るために走ったらしい
パチンコA店に到着した私は、まっすぐにカウンターへ。
カウンターにいたのは、この4日間は毎日ホールにいた、おそらく社員(この人が新しい店長か?)と思われる方でした。
私は意を決して、話を切り出します。
すみません、じつは私、ギャンブル依存症でして、この書類を受理してほしくてうかがいました
ああ、なるほど、なるほど、なるほどですね……。わかりました、少々お待ちください
店長とおぼしき方は、私の負けっぷりをここ数日間見ていたようです。
なるほど、そういうことだったのか
と、符号したようにうなずくと、インカム(業務用のトランシーバーのようなもの)で連絡をとり、私への対応に時間をさいてくれました。
書類と身分証のコピーが取られ、以前持っていた会員カードが再発行されます。
会員カードをサンドに入れると、店側に私の情報が入るそうで、
もしまた来てしまった場合は、遊戯まえに、この会員カードをかならず使用するようにしてください
との話がありました。
サンドにお金を入れた時点ですぐに止めにきてくれる、という対応をしてくれることになったのです。
ちなみに他店については言及されなかったので、チェーン店の場合でも、プログラムはあくまで当該店舗への申し込みになるものと思われます。
マイホを出禁になって思ったこと
その後はいくつかの説明があり、
責任者(または代理)のサインが入った、申し込み書の控えを私が受け取ったところで、申し込み自体は終了となりました。
パチンコA店での申告プログラムの受付は……なんというか、業務的なもののように感じられました。
「書類提出 → 説明 → 受け付けました」
でおわりです。
最後に、質問はないかと聞かれたので、私は気になっていたことを聞いてみます。
まちがっていたら申し訳ないのですが、(対応してくれたあなた様が)店長さんでしょうか?
いえ、私は店長ではなく、店長は本日お休みをいただいておりまして、受付はマネージャーが担当しました。マネージャーは事務所におります
そうでしたか、ありがとうございました。それでは、申し訳ないですが、よろしくお願いします……
以前、べつのお店でプログラムを申し込んだときは、店長がわざわざ来てくれて話を聞いてくれました。
しかしパチンコA店では、マネージャーが事務所でサインだけをして、あとはべつの社員に対応させたくらい。
なにか私は、パチンコA店の責任者代理から、
……養分であることをやめた搾りカスにする話はない!去れ!
とでもいわれているような気がしたのです。
最近はたしかに来ていなかったとはいえ、パチンコ人生の大半をこのお店で費やしてきました。
しかし向こうからすれば、そんなものは知ったことじゃなかったのかもしれません。
チェーン店のパチンコ店に自己申告プログラムを申し込んできて感じたこと。
それは、とても業務的で「なんだかチェーン店らしいな」と思ったことでした。
受付の社員さんは真摯に対応してくれましたが、とくに話も聞いてもらえず、すごすごと私はパチンコA店をあとにしたのです。
今回のまとめ
- 行ける状態のパチンコ店が近くにあるのは危険
- チェーン店の対応はなんだか業務的に感じた
- 申告プログラムは定期的に活用するのもいいかもしれない
今回の件は、正直いって、あまりあと味はよくありませんでした。
それでも、10年近くはかよっていたマイホを正式に出禁になれたので、長いことつづいた戦いにひとまずの終止符が打たれたと感じています。
思えば、この再発は、起こるべくして起きたものでした。
原因は引っ越し資金の調達でしたが、今後、たとえばつぎのようにお金が必要になったとき、
- 遊ぶために大型の出費が必要
- 生活が行き詰まっていて金策もない
捻出がむずかしいとなれば、おそらく今回とおなじことが起きていたのではないかと思われるからです。
20万円オーバー負けはかなりの痛手でしたが、この経験で、またパチンコ依存症と戦う武器が手に入りました。
新たな武器
パチンコで金を稼ぐ。運がよければ金が手に入る。
その思考が頭にあるかぎり、お金でピンチになったときは、いつ再発してもおかしくはない。
それをこうして伝えることができ、今後の私の人生にもつながっていくはずなので、これはこれでよしとすることにしましょう。
それと最後に、もうひとつ大事な話です
自己申告プログラムを活用しても、今回の私のように、従業員の入れかわりなどで行けてしまうケースはやはりあります。
ですから、プログラムを定期的に更新するのもありだなと感じました。
しばらくパチンコに行っていなくても、きっかけがあれば、また行ってしまう可能性はだれにでもあるからです。
申し込んだことがあるなら定期的な更新を、申し込んだことがないなら申し込みを検討する
出禁になれるプログラムをうまく活用すれば、パチンコに行けなくなるだけでなく、その後の継続率も上げられると感じましたよ。
これ以前の「申し込んできた」
パチンコ問題を人に助けてもらう方法
コメント(確認後に反映/少々お時間をいただきます)
コメント一覧 (2件)
お久しぶりです。以前、コメントさせて頂いたムサシです。いつもブログ拝見させて頂いてます。
私も、しばらく行ってなかったのですが、エアコンが壊れたため、新しいエアコンを買うためのお金を、なぜかバチンコで増やそうと考えて行ってしまいました。
結果なのですが、1日目−65000円、2日目+10000円、3日目−95000円、4日目−26000円、5日目−30000円
合計−206000円と1ヶ月でこれだけのお金を失いました。ここまで負けると悔しいを通り越して、ある種解放されたような気持ちです。
パチンコは本当に勝たせてくれませんね。この経験は正直つらいですが、パチンコは一生やらない決意でこれから前向いて頑張ります。
ムサシさんお久しぶりです。いつもコメントをありがとうございます。最パチンコの動機といい、負けっぷりといい、どうやら私たちは似た考え方を持ち合わせているようですね。
これはまたべつの機会にあらためてお話ししようと思っていますが、どうもギャンブル依存症になってしまうと、出費がある一定の金額を超えるとお金を使うことをためらうようになってしまい、しかしそれでいて、ギャンブルにはそれと同額のお金を平然と賭けることができてしまうという、危険な思考回路が植えつけられてしまうような気がします。
高額な出費があったとしても、働いて稼いだお金から使うという「正しいお金の使い方」ができるようにならないと、おそらく今後も事件が起こる可能性はあるようにも思われるので、おたがい、このへんのお金の使い方に関する意識を変えていけるようにがんばりましょう!