パチンコは引退します……
そう思っても、なかなか引退できないのがパチンコです。
依存症状があればなおさらで、そう簡単にはやめさせてくれません。
しかし元依存者の私は、じつはパチプロ・スロプロよりも「依存者のほうが引退のハードルは低いのでは?」と思うのです。
- 依存者の方がプロよりも引退しやすい理由
- パチンコを引退するきっかけはどこにある?
- パチンコを引退する方法にはなにがあるか
パチンコ店に仕事で行くプロと、やめたくてもやめられなくて行く依存者。
両者はともに「遊びで行っているわけではない」点は共通していますが、
- 生活がかかっている
- 生活をかけている
これがまず決定的に異なり、そういった違いは、私たち依存者にアドバンテージを気づかせてくれると思います。
そこで本記事では、両者の「引退しやすさ」を見ていくことで、
負けまくってるのは逆にチャンスなんですよ!
という話をしていきます。
10年以上パチンコがやめられなかった私でも引退できました。
最後まで読んでもらえれば、きっと引退への道はひらけると思いますよ。
ミナト
10代で行った初めてのパチンコで大勝し、パチンコ・スロット漬けの日々へ。借金を重ね、多くを失い、10数年もの間ギャンブルをやめられなくなる。しかし他者の力も借りて依存症を克服。その経験をもとに依存からの脱出方法を発信している。併設店・専門店での従業員経験もあり。>> プロフィール詳細はこちら
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パチプロ・スロプロはかつて多く存在した
かつては、パチンコで生計を立てるパチプロ・スロプロが多数存在していました。
まずは彼らのことを知るために、
当時の話をしておきましょう
スロット4号機が撤去される2007年以前は、現在とくらべて規制もゆるかった時代です。
遊技人口も多く、スマホなどのインターネットがそこまで普及しているわけでもなかったので、
- 何も知らずに打っている人も多かった
- 解析・攻略情報を勉強すればまあ勝てた
- 朝から並べる時間があればいい台を取れた
など、「多少の努力をすればそれだけで勝てた」こともあり、プロも多くいました。
私の知り合いのなかには「パチンコ・スロットで勝ちながら日本を旅してまわる」をしていた人もいます。
ようは、時間と労力さえかければ、
- パチンコの収益だけで生活できて、
- ふつうに働くよりもいい暮らしができた
なんて時代があり、プロとして生きる人もけっこういたのです。
会社で働くよりも稼げたらしいな
パチンコは建前上、現金のやりとりはないことになっているので、税金を納める必要もなかったと思います。
プロにとってはまあいい時代だったことでしょう。
でも、残念ながらそんなのも、長続きはしなかったのです。
多くのスロプロが引退した理由
かつては自由を満喫していたパチプロ・スロプロの多くが引退した理由。
それは、スロット4号機がホールから姿を消したのが大きな要因だった、と私は聞いています。
単純な話、出玉規制の強化などによって、これまでのようには勝てなくなってしまったからです。
- 4号機が撤去されたら業界はおわり
- これを機にまっとうな仕事につくしかない
- いつかこんな生活はおわらせないと……と思っていた
当時はよく耳にした言葉です。
まあちょうどいい機会じゃったわ
と、尻を叩かれるような感じで、仕事に復帰していく人は多かったといいます。
とはいえ、それまでパチンコしかしてこなかったとなると、仕事に復帰するのは簡単ではありません。
やめなかった、というか、やめられなかった。
そんな人も多かったのではないかと思います。
そこで一部のプロは、それでもなんとかして生計を立てようと「策」を練ったのです。
そしてプロは現在へ……と
引退できなかったパチプロの戦略
一定数のパチプロは引退を決意し、まっとうに働く道を選びます。
その一方で、それでもプロとして食っていくのを選択した人は、つぎのような方法をとりました。
- 強いイベントなら県外まで遠征する
- 徒党(軍団)を組んで仲間でいい台を独占する
- 期待値をひたすらシビアに追って勝ちに徹する
以前よりも勝ちにくくなるなかで、プロは、そのようにして収入を確保していきました。
- 設定がないと判断したら即やめ。一定の回転数を抜けたらやめ。
- 未練打ち・無駄打ちはいっさいせず、期待値が高いと判断したら、いかに運がわるくても打ちつづける……。
ギャンブル依存者には不可能な立ち回りです。
このへんが、喰う側と喰われる側の差なのでしょう
もしかすると、立ち回りこそできても、「引退できない」のは私たちと一緒なのかもしれません。
しかしいずれにせよ、そのようにしてプロは、いまもパチンコ・パチスロを打ちつづけているのです。
依存者がパチプロよりも引退しやすい3つの理由
それでは、パチプロへの理解が深まったところで、そろそろ本題に入りましょう。
プロと私たち依存者には、
- どのような違いがあって、
- それがどう引退しやすさに関わるのか?
という話です。
個人的には、3つの要素から、ギャンブル依存者のほうにアドバンテージがあると思います。
どういうことか、それぞれ見ていきましょう。
1. 生活が掛かる、生活を賭ける
- プロは生活が掛かる
- 依存者は生活を賭ける
冒頭でもお話しした決定的なちがいですね。
パチプロは生活がかかっているので、パチンコに行かなければなりません。
行かないと食いっぱぐれてしまいます
私たち依存者も、変化した脳からの指令があるのでそうなります。
理由はまったくちがいますが、この「行かなければならない」はおたがいが一緒です。
とはいえ、私たちの場合は、行かないと食いっぱぐれるなんてことはないわけですよね?
むしろ生活をかけているので、行くことによって、負けて食いっぱぐれるのです。
と、いうことは……?
「べつにいつパチンコをやめてもいい」
という話です。
もちろん、そう簡単にはいきませんが、私たちはプロとちがって「いつやめてもいい」。
やめても問題が起こるなんてこともなく、逆に問題が解決するのです。
そう考えると、ちょっと気がらくになりませんか?
なんなら、いまやめてもいいんですよ
パチンコをやめたことで食いっぱぐれて死ぬ、なんてことはありません。
そんなわけですから、この「いつやめてもいい」は、かなりのアドバンテージになるでしょう。
2. 生活の基盤を失う、生活の基盤は残る
- プロはやめたら生活の基盤を失う
- 依存者はやめても生活の基盤は残る
さきほどの話をもうすこし深く見てみましょう。
どうして「いつやめてもいい」のか、ですね
これはなぜかというと、生活の基盤がほかでできているからです。
- 借金があってもなんとか生活はできる
- パチンコがやめられなくても一応は食っていける
これができるのは、生活の基盤(仕事)がすでにできているからにほかなりません。
一部のプロがやめられなかった「就職」の問題を、すでに私たちはクリアしているのです。
正規・非正規は関係なく、だな
と、いうことは、
プロはやめたら生活ができなくなる。依存者はやめたら生活が豊かになる。
このように言い換えることもできます。
いつでも引退できることに加え、やめたあとの生活は、いまよりも「格段に」いいものになります。
これをアドバンテージといわずしてなんというのでしょうか?
当たり前のように感じるかもしれませんが、
生活の基盤があるというのは、それだけですごいことなのです。
3. やめたいと思わない、やめたいと思う
- プロはやめたいと思わない
- 依存者はやめたいと思う
また、これは人によっても異なるはずですが、セミプロ(副業)なんかはそうだと思います。
- お金が増えて、
- 遊びをかねた副業にもなる
となると、パチンコをやめたいとは思わないでしょう。
対して、私たち依存者はつねにパチンコをやめたいと思っています。
で、それのなにがアドバンテージなんだ?
そう思っているだけですでに「やめる機会」を手にしている、ということです。
パチンコでお金を稼ぐ時間は、お金が増えたとしても意味がないと私は思っています。
なぜかというと、
- 基本的にその経験が何かに生きることもなく、
- 副業をするにしても他のことの方が今後の役に立つ
と思うからです。
パチンコはやめようと思わないかぎりは、絶対にやめられないものです。
プロはやめたいと思いながらも、生活があるので引退できない場合もあるかもしれません。
しかし副業でのセミプロは、おそらくやめようとは思わないのではないでしょうか?
ということは、意味のない時間からいち早く抜け出せるのは、
- いつでもやめられて、
- すでに生活の基盤もできていて、
- つねにやめたいと思っている、
私たちギャンブル依存者なのです。
パチンコの引退に関しては、プロやセミプロよりも、私たちのほうがリードしているといえるでしょう!
パチンコを引退するきっかけはつねにある
- パチプロは生活がかかっているので引退できない
- セミプロは副業として成立しているので引退する必要もない
- 私たち依存者はいつでも引退できて、やめたあとも問題は起きない
ここまでの話で、以上のことがわかりました。
それではつづいて、パチンコを引退する「きっかけ」に話を進めていきましょう。
ギャンブル依存症になると、パチンコはやめようと“思っただけでは”絶対にやめられなくなります。
私の経験からも、そのための「行動」を起こさなければ、現状を変えることはできないといえます。
でも、そのチャンスはつねにあるわけですよね
そう、私たちはいつだってパチンコをやめたいと考えているから。
ようは、こういうことです。
- 依存症を克服する抽選のチャンス(きっかけ)は毎日のようにある
- ただ、チャンス役の同時当選率がやたらと低く、毎回ハズしてしまっているだけ
深く考えるのはいったんやめましょう。
パチンコの引退は、そんな話でもあるのです。
そしてこの「同時当選率」は、なんと、自力で上げられます。
なるほど。で、どれくらい上がるんだ?
たとえば、病院の保険適用に関する比較調査(断ギャンブル)では、こんな結果がでています。
期間/成功率 | 1か月 | 2か月 | 3か月 |
介入者 | 56.4% | 46.8% | 42.6% |
非介入者 | 4.4% | 4.4% | 2.2% |
なにもしなければ、2~4%ほどしか引退は成功しません。
けれども、なにかをしていれば、40~50%以上で引退を成功させることもできるのです!
40~50%はかなりアツいですね
ほら、また「きっかけ」がひとつできました。
このように、私たちはパチンコを引退するきっかけ(機会)をつねに手にしているのです。
あとは行動するかしないか。
これだけです。
とにかく「思っているではなく、行動に移すこと」です。
ただそれだけのことで、不可能としか思えなかった「引退への道」もひらけたりするんですよ。
パチンコを引退する方法
私たちには引退へのきっかけはつねにあり、行動がその道をひらくことがわかりました。
ただ、そうはいっても、
何をすればいいかわからないからなあ
と、具体策がわからなければ、そのままふだんの生活にもどってしまうと思います。
そこでここでは、パチンコを引退する方法をいくつかご紹介しておきましょう。
たとえば、すぐに動けて効果も高いものに厳選すると、つぎのものがおすすめできます。
- パチンコをやめる方法を今から(または明日から)駆使する
- パチンコ店を出禁になって行けないようにする
- 借金問題を解決してパチンコへの衝動を起こさないようにする
- パチンコ以外の趣味をつくってほかのことをする
いまからできることも多い方法です
借金の返済がむずかしければ、任意整理といって、借金を減らしてもらうこともできます。
パチンコ以外にやることがないのなら、暇つぶしでもいいのではじめてみれば、生活に変化は起こるはずです。
行動なくして引退への道はひらかれません。
ぜひとも、いまもおとずれている「このチャンス」をものにしてもらいたいと思います。
番外編:パチプロ・スロプロはどうする?
私たちギャンブル依存者が引退をめざすための話はここまでとなります。
ただ、なかには「引退したい」と思って、この記事を読まれているプロの方もいるのではないかと思います。
そこで、番外編ということで、そういった方が引退するための案も最後にお話ししておきましょう。
ごらんください
結論からいうと、「プロとして食ってきたノウハウを伝える」のがいちばん早いのではないか、と私は思います。
話の途中で、パチンコで勝つことには基本的に意味はない、といいました。
しかしこれには例外があって、その情報を知りたい人にとっては大きな意味をなすものになります。
勝ちたい人もいるからな
パチンコ業界は衰退していっていますが、おそらく完全になくなるなんてことはないはずです。
依存症にはならない人もいるように、うまくやれる人もきっといるでしょう。
こんな勝てない時代でもプロとして食っていける人がいるように、です。
それで、その方法ですが、
ノウハウを伝えるには、つぎのようなものがあげられます。
- ブログを立ち上げて攻略情報を発信する
- YouTubeなどの動画配信でノウハウを伝える
- 有料note(ブログのようなもの)で記事を販売する
ブログや動画配信は広告料を、有料noteは記事が売れたぶんだけ収益を受け取れます。
とくにブログかいわいは、月収6桁~7桁(10万~100万円)の人はふつうにいるので、
パチンコよりも稼げるかもしれません
もちろん、競合相手も多いですし、そう簡単に成功することはできないでしょう。
ただ、「いまさら就職なんて……」と思うなら、トライしてみる価値はあると思います。
くりかえしになりますが、プロとして食ってきた、プロだけが持つ知識を知りたい人がいるからです。
ようするに、こういうことか
パチンコなんてみんなでやめましょう!
という話です。
引退しようと思ったときがベストな時期です。
なにごとも、遅すぎるなんてことはありません。
そんなわけですから、それぞれが、それぞれの行動をしていきましょう!
今回のまとめ
- プロよりも依存者のほうが引退へのハードルは低い
- パチンコをやめるきっかけはつねにある
- 行動さえすれば引退の成功率は大幅に上げられる
パチンコは9割が負け、勝っているのは1割だけだとよくいわれます。
となると、勝っている人は基本やめようとは考えないと思うので、9割の人に引退のチャンスがあるといえます。
ものごとはわるい方向に行くと、
わるい部分しか見えなくなってしまいがちです
でも見方をちょっと変えるだけで、まったくちがった面が見えることもあります。
ですから、まずは「いつでもやめられる」機会があることを意識するのがいいでしょう。
私たちギャンブル依存者は、引退さえできれば、
- 今後の生活は豊かなものになり、
- 今後はむだな時間・お金を使わなくてすむ
そのようになります。
そしてそれをなすのは、なんどもいうように「行動」です。
まずはできることからはじめてみてください。
そのトライしてみた行動が、きっと、依存問題の解決につながっていくはずですよ。
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