目押しができないよ
最近のスロットは目押し不要の台も増えているので、できなくてもじつは問題はありません。
小役の取りこぼしもなく、技術介入がほぼゼロでも「損をしない」ものもあるからです。
ただ元依存者の私は、目押しができないならできないで、そのまま練習もしなくていいと思うのです。
- パチスロの技術介入性とはなにか
- パチスロの目押しを勉強しはじめた人間の末路
- スロットの目押しを練習することに意味はあるか?
通算でいうと13~14年ほどパチンコ・パチスロをやっていた私も、目押しはまあ練習しました。
しかしいま思えば、この目押しによっても、私はギャンブルに依存者になっていった気がするわけです。
そこで本記事では、もともとは「目押しができない奴」だった私が、
技術介入要素にハマっていったいきさつ
これを紹介しつつ、最終的に「スロットの目押しを練習する意味はない」にたどりついた話をします。
スロットの技術介入性についてもふれるので、それもあわせて、どうぞ破滅を迎えた人間の話でもお聞きください。
ミナト
10代で行った初めてのパチンコで大勝し、パチンコ・スロット漬けの日々へ。借金を重ね、多くを失い、10数年もの間ギャンブルをやめられなくなる。しかし他者の力も借りて依存症を克服。その経験をもとに依存からの脱出方法を発信している。併設店・専門店での従業員経験もあり。>> プロフィール詳細はこちら
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スロットの技術介入性とはなにか
まずは、スロットの「技術介入性」とはなにか? からお話ししましょう。
これはパチンコ店のルールでも解説してありますが、いってしまえば、パチンコ・パチスロを「賭博」ではなく「遊技」あつかいにするシステムです。
- 賭け麻雀
- 賭けポーカー
日本では、このような「公営ギャンブル」以外の賭博は違法で、パチンコ・パチスロもじつは公営ではありません。
そうなると、パチンコ店も違法になってしまいますよね?
でも、つぎのような技術介入要素を加えることで、
- パチンコのハンドル操作
- スロットの目押し
パチンコ・パチスロは完全な運ゲーのギャンブルではなく、個人の技術が介入する遊技(合法)になるのです。
ほーん……
屁理屈といえばそうで、目押し不要台なんかは、技術介入要素がゼロのような気もします。
しかしあれは、おそらく「押し順ナビ」なんかで技術介入はある、ということになっているのでしょう。
そして、ひと昔前のスロットは、この目押しができなければ話にならなかったのです。
以前は店員さんに頼めばやってもらえましたが、ボーナス中は獲得枚数にもかかわったので(そこまでは頼めない)、スロットで勝つには目押しは必要なスキルでした。
目押しの練習にハマった元依存者の末路
それではここからは、スロットの目押しを練習するのにハマり、
- ギャンブル依存者となって、
- 再発をくりかえし、
- 多くを失って破滅を迎えた、
元依存者(私)の話をしましょう。
お聞きください……
私がスロットの目押しを練習しはじめたのは、ティーン時代(高校生くらい)のときでした。
当時は、未成年でもパチンコ店に入れた「ゆるい」時代です。
ただ、本番環境で目押しの練習をするほどお金はないので、ゲームセンターなどで練習をしていました。
しかし当時は、いまほど情報を容易に入手できる時代ではありません。
ゲーセンでは目押しのコツもそうですが、
スロットはいつ当たるのか?
といった、初歩的な情報もえられず、放課後にふさわしい場所ではありませんでした。
そもそもふさわしい場所ではないですが……
そこで私が「練習場」としてえらんだのが、近所にあった書店のようなところだったのです。
書店……?
いまはそういったお店はあまり見かけませんが、
- 「GEO」とか
- 「ブックオフ」とか
あんな感じのお店の一角にスロット台が置いてあって、ある程度当たると(お店で使える)割引券がもらえる、といった書店です。
そしてそこで、私は「師匠」のような人物と出会います。
あー、スロットの練習がしたいの?
半分趣味のような感じで仕事をしていた師匠は、私に、スロットを打つための知識をさずけてくれました。
- ボーナス図柄の目押しはカタマリを狙って……
- 小役がそろうと前兆が……、ゲーム数で当たることが……
- あとは天井ってのがあって……
帰宅部の私はその書店に通うようになり、メキメキと腕を上げていきました。
いつしか「目押しができない人・何もしらない奴」だった私は、いっぱしのスロッターになっていたのです!
まー、これだけできれば大丈夫でしょ
こうして師匠のお墨付きをえた私は、以降、本番環境に身を投じていくようになったのです。
学生時代~グリフォンの幻影~
その後、すぐに事件は起きてしまうのですが、
これは割愛することにして……
私の学生時代に話を進めましょう。
いちおう大学に進学した私は、ここでパチンコ通いを爆発させます。
- 学生ローン、消費者金融から借金
- 大学は行かずにパチンコ・パチスロ
自由な時間とお金をえたことで、毎日のようにパチンコ店に行くようになりました。
途中からはやめたいと思うことが増えるも、ほかにやることもなく、居場所はパチンコ店しかなくなっていきます。
ところが、ここで資金切れを起こし、以降の3~4か月はスロットを中断できていました。
いま思えばここが人生の分岐点でした……
私のパチンコ人生をふりかえっても、当時これだけの長期間パチンコに行っていないのは奇跡でした。
すでに依存症状はあったので、ここが「早期に」やめられるタイミングでもあったと思います。
しかし「もう大丈夫だ」と思った私は、借金を返済するためにも、
- 時給が高い
- その代わり危険性も高い
パチンコ店で働きだしてしまったのです。
パチンコ店で働いていれば嫌でも目に入るから、もう行きたくもならないだろう……。
たしかに最初はだいじょうぶでした。
お客さんが打っているのを見ていても、「自分も……」とはならず、私はギャンブル依存への勝利を確信していました。
ところが、そう思われたときです。
目押しおねがいしまーす
アルバイト中にたのまれた「目押し」によって、私のパチンコ通いは復活してしまうことになるのです。
なぜか黒バー図柄が見えない
当時はパチンコ店への規制もきびしくはなく、お客さんの目押しも従業員ができた時代です。
私もいわれれば手伝っていて、もちろん、目押しをミスることもありませんでした。
ところが、そのときはなぜか「ある機種」のバー図柄が見えず、何回狙っても止められなかったのです。
……「グリフォンの幻影」でした。
ジョニー(5号機)だな
とくに目押しがむずかしい台ではなかったのですが、とにかく黒バー図柄が止まらない。
結局そのときは、「ほかの図柄を目安に」という方法でなんとかしたものの、まあ悔しいわけです。
人並みに目押しはできる自信がありましたからね……
となると、負けた(?)まま引き下がるわけにはいかなくなってきます。
そして黒バー図柄をそろえたいがために、半年ぶりくらいに私は、パチンコ店へと舞いもどってしまったのです!
約10年におよぶ、パチンコ・パチスロ依存生活の再スタートでした。
社会人時代~真・技術介入~
- 単位を取得できずに大学は中退
- つねに借金持ちの生活
- 飲食業界(居酒屋 → バー)で働く
その後はそんな感じの生活をしつつ、スロットがやめられない日々を送ります。
まわりはみんなパチンコをやめていきましたが、依存症によって、私はひとりホールに取りのこされていました。
しかし、そんななかでも、なんとか「パチンコ店に行かない」を維持できていた時期があったわけです。
ただ、そのタイミングで「ある知らせ」が飛び込んできます
弟がしばらくのあいだ、海外に赴任するという知らせが。
となれば、最後に送り出してあげたいと思うのが、兄としての心情でしょう。
ひさびさに2人で会って話していると、弟はいいました。
「最後に打ち納めでスロットでも打とうかな」
ちなみに、弟をパチンコ店に引きずり込んだのはこの私です。
それならば、「ここは一肌脱ぐ」しかないと、私は禁をやぶってパチンコ店へとむかいました。
そして、そこでふれたのが、私のギャンブル依存を再発させる機種だったのです。
ビタ押しができない
弟のおすすめでいっしょに遊技した台は「真・技術介入」なる台でした。
ボーナス中の特定図柄のビタ押しが出玉に直結する、まさに実力がものをいう台です。
シンディ(5.9号機)だな
ただ、このビタ押しが、まあむずかしい。
目押しに自信はあったはずが、初打ちでの成功率はおそらく2~3割ほどで、まるで話になりませんでした。
このまま続けていれば「養分」になること必至……
そう思われましたが、おたがい時間の関係もあって、その日はサクッと切り上げて解散。
その後は「真・養分化」していく私をのこし、弟は日本を発ちました。
ギャンブルへの依存が再発
「なぜあそこまで目押しができなかったのか……?」
帰宅した私は考えますが、すぐに答えはでました。
ビタ押しのむずかしさが、もともと私の持つ「目押しレベル」以上だったからです。
そうなると、やはりここでも悔しい。
まったくの未経験ならまだしも、これまでやりつづけてきたスロットの目押しです。
これはさすがに納得がいきません。
ライトユーザーの増加に対して、開発者が一石を投じたのか?
そうなると、私がつぎにとる行動はひとつしかありませんでした。
ゲームでもなんでも、むずかしければむずかしいほど、攻略のしがいがあるというものです。
私はふたたび、かつて書店(のようなところ)でしていたように、目押しの練習をするようになったのです。
養分打ちで終了
勝ち負けは関係なく、ただボーナスを引いて、目押しの練習をしたい。
その後、私は完全なる養分になっていましたが、目押しはだんだんできるようになっていきました。
- 何度か練習していくうちに、目押しの成功率は4~5割まで上昇
- それでも満足できず、試行錯誤することで、成功率は6~7割に到達
- 最終的にはコツをつかみ、調子がよければ成功率は8~9割までアップ
ただ、目押しの練習をしている最中に、とつぜん感じたのです。
「こんなことを練習していて何になるんだ?」と。
スロットの目押しがうまくなったところで、
- 何になるわけでもなければ、
- 何かの役に立つこともなく、
- 何かの話になることもない。
それなら、お金を使ってまで、こんなことをつづける意味はあるのだろうか? と。
でも、そこは依存をかかえる身です
いちどもどってしまえば、そう簡単には抜け出せず、私はスロットを打ちつづけました。
ただ、ギャンブル依存者は「負けを取り返す」によって負けていくので、結局ここでも資金切れを起こして退場。
気づけば、つぎのとおり、
- 10年以上の時間&1000万円以上のお金が消えた
- たいした実績ものこせず仕事は退職して(年収200万以下の)フリーターへ
- 恋人は私のせいで自害をこころみるまでになり破局
スロットの目押しにハマった私がえたものはなにもなく、ただただ失っただけの人生がそこにはあったのです。
スロットの目押しを練習する意味はない
目押しにハマった人間の末路はこんなところです。
そこで最後に、スロットの目押しを練習することに意味はあるのかもお話ししましょう。
ギャンブルにかぎらず、なにかをしてそれができなかった場合、人はつぎの2パターンにわかれると思います。
- そのままやめてしまって、もうやらなくなる
- できなかったことが悔しくて、もういちど挑戦しようとする
しかしスロットの場合、ギャンブル性の高さもあって、負けず嫌いな人はとくにやめられません。
ある程度なら、練習すればだれでも技術は身につくので、どうしてもまた挑戦してみたくなります。
ただ、私の経験からも、それで何かがのこることはないような気がするわけです。
もちろん、趣味ということならいいと思います
「遊び」でやっているのなら、それはそれでいいと思いますし、人に文句をいわれる筋合いはありません。
でも私のように、
- 借金をしたり
- 仕事を犠牲にしてまで
スロットをやるのは、これはもう「趣味」ではないですし、そこまでしてするものではないですよね?
そして、こういったことが、目押しの練習によっても誘発されていくと私は感じるわけです。
- 目押しができれば勝率が上がる
- 打てる台の幅が広がる
- どんどんやめられなくなっていく
パチンコ・スロットは(多くの人は)やればやるだけ依存症状がでてくるものです。
依存症になってしまえば、最終的に待っているのは、私のような破滅しかありません。
つまり、スロットの目押しを練習する意味はないというよりも、目押しなんて練習しないほうがいいのです。
と、私は思います
世の中には知らなくてもいい世界はあるわけで、ギャンブル依存の地獄なんてまさにそれ。
目押しの練習は、その地獄にみずから足を踏み入れていくことにもなりかねません。
そんなわけで、スロットの目押しができないなら、そのまま練習なんてしないほうがいいと私は思いますよ。
今回のまとめ
- 技術介入性の高さにハマるとやめられなくなる
- 目押しを練習してもとくに得られるものはない
- どうせ練習するならべつのことにしたほうがいいかも?
スロットの目押しは、やればやるだけのめり込んでいくものだと感じます。
完璧にできなければそこを目指したくなりますし、新しい台が出れば、そこでも腕をためしたくなるからです。
ただ、私の経験からも、そんなことをしていても「意味がない」と思うわけですよね。
もちろん、すべてが無意味ということはありません
私もこういった話ができるので、完全にむだな経験とは思っていません。
とはいえ、まあ大半は意味のない時間でした。
それから、世の中には、練習(攻略)すれば「今後の人生の役に立つ」ことが山ほどあると思います。
とか、いろいろありますよね。
どうせおなじ時間を使うのなら、人生にとってプラスになることをしたほうがよくないですか?
スロットの目押し(技術介入)は、挑戦したいと思わせるので「依存への危険性」が高い
と、私は感じます。
そんなわけですから、いま目押しができないのなら、練習なんてしなくてもいいでしょう。
それ以外のことを極めていくほうが、きっと、すてきな人生になると思いますよ。
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