パチンコ・スロットのない生活を現在は送れている私も、かつては重度のギャンブル依存症でした。
10年以上やめたくてもやめられませんでした
再パチンコがきっかけで、ギャンブル依存症が再発してしまった経験も、やはりあります。
それで、その再発をどうにかしたいと思って利用したのが、この「リカバリーサポートネットワーク(RSN)」でした。
- リカバリーサポートネットワーク(RSN)とは
- RSNに電話してみたときの21の質問と私がした回答
- パチンコ依存症の対策として提案された2つのこと
RSNってのは、パチンコ屋のトイレにポスターがよく貼ってある電話相談窓口だな
そんなRSNには、じつは以前にも電話したことはありました。
しかし当時は、依存症の再発で、またしても私は深刻な状況に追い込まれていたんですよね。
そこで、本気でパチンコを辞めたいと思い、もういちどここに電話相談してみることにしたのです。
この記事では、ギャンブル依存症だった私がRSNに電話してみたときの質疑応答と、その後に提案された2つの対策をお話しします。
電話相談をするさいの事前知識としても参考になるはずなので、どうぞごらんください。
ミナト
10代で行った初めてのパチンコで大勝し、パチンコ・スロット漬けの日々へ。借金を重ね、多くを失い、10数年もの間ギャンブルをやめられなくなる。しかし他者の力も借りて依存症を克服。その経験をもとに依存からの脱出方法を発信している。併設店・専門店での従業員経験もあり。>> プロフィール詳細はこちら
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パチンコ依存症の電話相談窓口「RSN」とは
リカバリーサポートネットワーク(RSN)とは、パチンコ・パチスロ依存問題を解決するために設立された、非営利の相談機関のこと。
- パチンコ依存症に悩む本人
- またはその家族や友人
こういった人を対象に、無料で電話相談を実施しています。
利用者は、パチンコ・パチスロ依存の現状を相談することで、問題解決にむけた具体的な提案をしてもらうことができます。
また、ピンクと白のポスターはトイレでよく見かけますが、このようなリーフレットもあります。
これは景品カウンターに置かれていたりするやつだな
こちらのリーフレットでもRSNは紹介されているので、見かけたらゲットしておくといいでしょう。
RSN以外にも、
- 自己申告・家族申告プログラム
- パチンコ問題の相談を受け付けている公的機関
こういったものも紹介されていますよ。
申告プログラムはお店を「出禁」になれるやつですね
ちなみに私は、その申告プログラムをパチンコ店に申し込んできたときに、お店の責任者からこのリーフレットをもらいました。
そのさいに、「電話をしたほうがいい」といわれたので、そのままリカバリーサポートネットワークにも電話相談してみることにしたのです。
リカバリーサポートネットワークに電話してみた(Q&A)
ではここからは、じっさいにリカバリーサポートネットワークに電話をしたときのことをお話しします。
まず私は、RSNに電話をかけ、以下のことを伝えました。
- パチンコ依存症が再発してしまい、自己申告プログラムを申し込んできた
- 今後もパチンコ依存症を再発させないためにはどうすればいいか、アドバイスがほしい
相談員は男性の方で、事前情報としてつぎのことを聞かれ、
- 私の住んでいる地域
- 年齢と家族構成
そこからはよりくわしく、パチンコ・パチスロ依存症を解決させるための話が進んでいきました。
そのときに質問された内容(Q)と、私がした回答(A)を、ここでは紹介します。
名前や個人情報を聞かれることはなく、聞かれたのは、あくまで対策に必要となる居住地域などだけでしたよ。
電話番号:050-3541-6420
対応時間:月~金 10:00~22:00(祝日除く、受付は21:30まで)
料金:無料(通話料のみ自己負担)
パチンコとの関わりへの質問
まず、質問は、パチンコとのかかわりからはじまりました。
パチンコを始めた経緯への質問
つづいて、私がパチンコをやりはじめた経緯についての質問です。
パチンコ依存問題への質問
質問はパチンコ依存による問題に進んでいきました。
パチンコとお金の問題への質問
切っても切れない、パチンコとお金(借金)の問題です。
お金以外のことへの質問
そして最後に、お金以外のことを質問されました。
わかりました。それでは、どうすれば問題を解決できるか一緒に考えていきましょう
このとき私にはすでに借金はなかったので提案はありませんでしたが、
- パチンコでの借金返済にはコツがある
- 返済がむずかしいときは借金を減らして返済をラクにすることもできる
と、返済をうまくいかせる方法はあります。それらは以下の関連記事でまとめてあるので、借金がある場合はあわせてチェックしてみてください。
パチンコ問題解決のために提案されたこと
ひととおり質問がおわったところで、つぎは、パチンコ依存の解決方法へと話が進んでいきました。
長期間で見たときにお金がマイナスになるとわかると、それだけでパチンコをやめられる人もいるようです
しかし私の場合は、パチンコで毎年100万円以上負けているとわかっていてもダメ。
そういったことからも、やはり対策は打ったほうがいいとのことで、手始めに以下の2つを提案されました。
- パチンコをやめることで楽しみがひとつ減ることになるので、新しい気分転換や息抜き(楽しみ)をひとつ以上探してみる
- パチンコに行かない・お金を持たない環境をつくる
このときの私は、パチンコ以外の趣味といえばお酒を飲むくらいで、あってないようなものでした。
いま思い返してみても、「①新しい趣味・息抜きを見つける」のは、たしかに有効な方法だったと思います。
最初は暇つぶしにしかならなくても、だんだん面白さに気づけるようになっていくものだからです。
そっちで楽しめるようになるので、パチンコに行く気も起きなくなります
また「②パチンコに行かない環境をつくる」は、申告プログラムでパチンコ店を出禁になっていたので、ひとまずはOKでした。
さらにこのときは、そこからもう2つの具体的な案を提示してもらうことができました。
1. RSN主催の対面相談会に行く
1つめの案は、RSNが主催する「対面相談会に行く」というものでした。
この相談会はつぎの人が対象で、
- パチンコ・パチスロなどのギャンブル問題で困っている本人
- またはギャンブル問題をかかえた当事者の家族・友人
「健康に生活していくための方向性をいっしょに考えていく」のを目的に、グループで参加することができます。
また、話を聞いていて興味深かったのは、相談会に参加する講師が「ワンデーポート」という施設で経験を積んでいる職員であるということ。
この施設についても補足しておきましょう。
ワンデーポート
認定NPO法人であるワンデーポートは、神奈川県にある、日本初の入所型支援施設です。
ここでは、ギャンブル問題をもった入所者の問題解決のため、支援活動がおこなわれています。
そして、そこで支援活動をしている職員が対面相談会の講師として参加してくれるそうです。
これは、かなり心強いといえますね!
対面相談会が開催されるのは月4回で、場所は東京のみとなっていますが、県外から参加される方も多いそう。
ギャンブル問題を解決する選択肢のひとつとして、これはおぼえておきたいところですね。
新型コロナウイルスの影響により当面は対面相談会は中止となっています。2023年現在はオンラインでの個別相談に切り替わっています。
会場:東京神田駅、または京橋駅周辺
日程:毎週月曜開催/家族向け 16:30~18:00/本人向け 19:00~20:30
費用:無料
備考:各会定員10名、事前申込制
詳細:http://rsn-sakura.jp/
2. パチンコに行きたいと感じたらRSNに電話をする
2つめの案は、「パチンコに行きたいと思ったときはRSNに電話する」というものでした。
私も質問されて気づきましたが、ギャンブル問題を相談できる相手は、そう身近にいるものではありません。
パチンコに行きたいけど、どうしよう……
そんなとき、衝動にとらわれてしまう前なら、人に相談することで思いとどまれることもあります。
こういったときにでも、RSNは電話で相談に乗ってくれるそうです。
話をするだけでも楽になることもあるので、どうぞ気軽にお電話ください
これも心強いことですよね。
そもそもの話、かかえているギャンブル問題を、人に話してきちんと聞いてもらえる機会はほとんどありません。
- パチンコなんて行かなければいいだけでしょ?
- 意志が弱いだけなんじゃないの?
勇気をだして話をしたとしても、このようにいわれてしまうなど、ほんとうに理解してくれる人はあまりいません。
「いやいや、ギャンブル依存症って……」と、鼻で笑われてしまうことだってあります。
だから私も、人に相談しなくなってしまっていました
いっても理解されないどころか、問題がギャンブルとなるとバカにされる……そんな経験があったからです。
でも私が相談に乗ってもらったかぎりでは、すくなくともRSNの相談員には、そのような人はひとりもいませんでした。
親身になってくれ、そして真剣に、話を聞いてもらうことができたのです。
- この日はパチンコに行きそうだ
- どうしようかと不安を感じる
- パチンコ問題で行き詰まっている
ですから、こういったときは、まずはRSNに電話をかけてみるのもいいでしょう。
ギャンブル問題をいちど人に話してみることで、パチンコへの衝動がおさまったり、問題解決への新たな道がひらけたりもしますよ。
電話番号:050-3541-6420
対応時間:月~金 10:00~22:00(祝日除く、受付は21:30まで)
料金:無料(通話料のみ自己負担)
HP:http://rsn-sakura.jp/
今回のまとめ
- RSNの電話相談は無料で利用できる
- 相談相手が身近にいないのならいちどは電話してみる価値はある
- 対面相談会も開催しているので参加を検討してみるのもあり
パチンコ依存症に有効な投薬治療はいまだないといわれています。
- 精神科に行こうが、ギャンブル依存症の専門病院に行こうが、やることはどこも変わらない
結局は「生活習慣や行動を変えられるかどうか」になるそうです。
そういったことも聞けました
この件をとおして、そのような知らないことも知れましたし、気づかせてもらえたことも多かったと感じます。
ですから、問題を相談できる相手が身近にいないのなら、ぜひいちど電話をしてみてください。
それをするだけの価値はあると思いますし、問題解決の糸口がつかめることもきっとあると思いますよ。
それから、RSNで提案された以下の2つの方法は、
- パチンコ以外の趣味をつくる方法
- お金を持たない環境をつくる方法(最後で補足)
パチンコ依存症の克服方法として、当ブログでも紹介しています。
かならずや、ギャンブル問題解決のお役に立つはずなので、あわせてチェックしてみてください!
- キャッシュレス生活をする → パチンコをやめる11の方法で解説
- 借金をできなくする → 貸付自粛制度(お金を貸してもらえないようにできる)で解説
コメント(確認後に反映/少々お時間をいただきます)
コメント一覧 (2件)
依存症だったけど代わりの新しい趣味として〔……〕始めてみたらパチスロやめられたな。その後で逮捕されて仕事クビになって家族や知人たちからは見捨てられて生活保護になって金なくなった。
結果、パチスロも〔……〕もやめられて今は何にもない幸せな日々を過ごしています。
私もパチスロをやめられて、ゆっくりとした生活ができるようになったのには幸せを感じています。
これからはパチンコ・パチスロで失ったものを取り返していきたいと思っています。
また頂いたコメントですが、すみません、ブログの運営規約などの関係で、一部文言を伏せさせていただきました。
申し訳ないのですが、こちらはご了承いただければと思います。このたびはコメントありがとうございました!