パチンコ・パチスロは「オワコン」だといわれます。
オワコンていうのは、終わったコンテンツ、ようは流行りが過ぎて廃れたものだな
では、かつてはいきおいのあったパチンコ業界は、なぜ下火になってしまったのか?
この記事では、パチンコがオワコンになった理由を考えていきます。
- パチンコ・パチスロがオワコンになった6つの理由
- パチンコ業界に未来はあるのか?
最大の要因からいうと、パチンコがオワコンになったのは、遊技人口が減って勝てなくなったからでしょう
「遊技人口が減る → 勝てない → さらに遊技人口が減る」
こういったことがくりかえされて、いまもオワコン化が進んでいるわけです。
パチンコ・オワコン説のそれぞれの原因を見てもらえれば、より理解は深まるはずです。
いっしょに確認していき、これからもパチンコをやる価値はあるのかを考えていきましょう。
ミナト
10代で行った初めてのパチンコで大勝し、パチンコ・スロット漬けの日々へ。借金を重ね、多くを失い、10数年もの間ギャンブルをやめられなくなる。しかし他者の力も借りて依存症を克服。その経験をもとに依存からの脱出方法を発信している。併設店・専門店での従業員経験もあり。>> プロフィール詳細はこちら
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パチンコ・パチスロがオワコンになった6つの理由
ではさっそく本題の、パチンコ・パチスロがオワコンになった理由です。
ここでは、以下の6つの原因から考えていきます
- ほかの楽しみが増えた
- 勝てなくなった
- ユーザーが公営ギャンブルに移行している
- 規制強化でお客さんが飛んで戻ってこない
- お金がない
- ギャンブル依存症対策が充実してきた
冒頭でもふれた「遊技人口の減少、勝てなくなった」は、ここでくわしく解説していきます。
そのほかの理由も、パチンコのオワコン化に大きくかかわっていると思われるので、一気に見ていきましょう。
1. ほかの楽しみが増えた
パチンコがオワコン化しているのは、すべての理由がからみあっているように感じます。
そのなかでも、もっとも根本的な原因となるのが、この「ほかの楽しみが増えた」でしょう。
昔の娯楽といえば(とくに若者は)ファミレスでたむろするくらいしかなった
なんて話もあるように、たしかにひと昔前は、遊び・娯楽は限定されていたように感じます。
スマホなんて、そもそもその存在自体がなかったですし、
- 動画や音楽などのサブスク
- 旧ツイッターなどのSNS、YouTubeなどの動画配信視聴
- 電子書籍、オンラインのゲーム、ハイスペックのPC
こういったものも全部なく、とくに在宅レジャーは、時代とともに増えてきたわけです。
ひと昔前は、娯楽といったら、「ファミレスでたむろするかパチンコ」くらいしかなかった……?
その娯楽の選択肢が、在宅・在宅外と、爆発的に増えていった結果、
(レジャー白書をもとに作成)
このように、最盛期は3000万人近くもいた遊技人口は激減し、現在は700万~800万人にまで減ってしまったのではないでしょうか?
じっさい、余暇活動を調べている「レジャー白書」を見てみると、つぎのとおり遊びは多用化しています
- 国内観光旅行
- 動画鑑賞
- 読書
- 外食
- ドライブ
- 音楽鑑賞
- ウォーキング
- 映画
- ショッピング
- SNS
このあとでもお話ししますが、ギャンブルだって、選択肢は増えています。
いまの時代、パチンコ以外にも、遊びの選択肢はいくらでもあって、
しかもパチンコよりもおもしろい遊びもあるわけだ
そういった理由から、多くのユーザーは、パチンコ以外の遊びに移行していったのでしょう。
時代背景と遊びの多様化。
これによって、パチンコのオワコン化は始まっていったのではないかと考えられます。
もちろん、テレビや本・音楽など、昔も娯楽はありました。
しかしネットの普及などで楽しめる範囲が広がって、その結果、多くの人はほかの遊びもするようになっていったのだと思います。
2. 勝てなくなった
パチンコの遊技人口が減った。
そうなると、かなり大きな問題が起きるようになります
出玉の還元ができなくなって、お客さんはより負けるようになってしまうのです。
これ(勝てない)によっても、確実にオワコン化は加速したことでしょう。
パチンコ店を運営していくには、安くはないお金がかかります。
くわしくは、パチンコが勝てない理由で解説してありますが、たとえばつぎのような経費がかかるわけで、
- 家賃・人件費
- 新台入替費用
- 電気代・光熱費、など
こういったものを、お客さんの負け(=売上)から払わないといけません。
お客さんが減るっていうことは、売上も落ちるってことだよな?
売上が落ちれば、パチンコ店を運営していくのも大変になっていきます。
その結果、ひとりあたりの負担(負け)が増えて、お客さんは本気で負けまくるようになるわけです。
まったく勝てないなら、パチンコに行く気も失せてきますよね
ユーザーが減る → 勝てなくなる → さらにユーザーが減る……
そうして、つぎのように、パチンコ店の閉店ラッシュも発生するようになり、
(警察庁の発表資料をもとに作成)
お店が減ることで、さらに遊技人口も減ると、オワコン化が止まらなくなっているのです。
3. ユーザーが公営ギャンブルに移行している
パチンコが勝てなくなってから、一部のユーザーは公営ギャンブルに移行しているそうです。
その理由は単純で、公営ギャンブルのほうが、パチンコよりもマシだから。
- 最低レートは100円からと気軽に参加できる
- ネット投票も利用でき、レースはテレビやネットでも見られる
- 還元率は決まっていて、パチンコ・スロットのように設定での操作はない
公営賭博も胴元がもうかるようにできてはいますが、おなじお金でも、まだ公営レースのほうが遊ばせてくれます。
ちなみに、ユーザーが公営に移行しているというのは、「売上」がひとつの根拠になっています
参考までに、公営ギャンブルの近年の売上は以下のとおりです。
(各省庁資料等をもとに作成)
その後もレース系の売上は順調で、とくにつぎの2つが伸びています。
- 競馬:売上3.2兆円超え、11年連続で増加(2023年)
- ボートレース:売上約2.5兆円、10年連続で増加(2023年)
その一方で、かつては30兆円規模といわれたパチンコ業界は、2022年には、なんと売上は「約11.3兆円」まで激減しているのです。
もちろん、「売上=参加人口」ではないだろうし、
競馬もパチンコもやるとか、そういったパターンもあるでしょう。
それでも、
- 公営ギャンブルの売上は右肩上がりで、
- パチンコは遊技人口・店舗数・売上のすべてが基本右肩下がり
以上をみるに、パチンコユーザーの一部が公営ギャンブルに流れているとの話は、たしかにそうだろうと思われるのです。
4. 規制強化でお客さんが飛んで戻ってこない
パチンコ・スロットは、定期的に規制強化(と緩和)がありますよね。
この規制強化でも、「お客さんはいなくなる+戻ってこない」のコンボは起きているようです。
もうやってられんわ……!
と、やる気が萎えてしまって、パチンコを引退する人が続出しているのです。
近年での(致命的な)規制強化は、これだろう
- 等価交換の廃止(東京都など)
- スロット6号機での2400枚規制
のちに2400枚規制は、スマスロの登場で事実上撤廃された感じになりました。
が、時すでに遅しで、いちど離れたお客さんは、そう簡単にはもどってきてくれません。
パチンコは依存症状がでてくるので、じっさい例外は多々あるのですが、
「こんな店は二度と行かん!」と思ったお店には、ふつうは二度と行くことはないからです。
なお、この引退者が続出しているというのも根拠があって、これは以下のとおりです。
パチンコをしている人の割合
パチスロをしている人の割合
パチンコに関するアンケート調査(第7回)をもとに作成/2023年2月調査
この調査によれば、経験者の8~9割は引退していることになります。
パチンコもスロットも、多くの人はもうやめていて、そのままもどってきていないようですね。
5. お金がない
単純に、パチンコに行くお金がない、というのもオワコン説の要因になっているように感じます。
パチンコ・スロットで使う金額は、1回に「3万、5万、8万」とか、ふつうの人には高すぎるからです。
日本には「バブル経済」ってのがあって、うるおっていた時期もあったわけだ
しかしこのバブルは弾けた(1991年)わけです。
その後も浮き沈みはあったようですが、正直、日本はずっと不景気だといわれている気がします。
一時期(2012~2020年ごろ)は、景気が回復しているとよくいわれていました
でも、当時飲食業に従事していて、景気がよくなっている感は、まったく感じませんでしたね。
それに、直近でもつぎのように、だれもが満足な収入を得ているわけではありません。
- 非正規雇用者の割合は36.9%と約4割(労働力調査/2022年)
- 非正規雇用者の平均給与は198万円(民間給与実態統計調査/2021年)
私も年収200万円以下の生活をしばらくしてきたのでわかります。
ハッキリいって、パチンコに行ける余裕なんてないです。
パチンコに行こうと思ったら……借金をするしかないな
それもあって、多くの人は、パチンコで借金をしてしまうのだと思います。
ギャンブルに依存症状がある場合、約9割もの人が借金をしていた(※)というデータもあります。
そんなお金のかかる遊びを、だれもができるはずはないですよね。
だから新規のユーザーは増えず、減る一方で、オワコン化に拍車がかかっているのではないでしょうか。
※ギャンブルで借金をしている人の割合・金額は、
に書いてあります。借金問題の解決がメインで、金額別での解決方法をまとめてあります。
また借金の返済がむずかしい場合、借金自体や支払総額を大きく減らすこともできます。その手段も補足してあるので、こちらも確認してみてください。
6. ギャンブル依存症対策が充実してきた
最後に、ギャンブル依存症対策が充実してきたのも、ユーザーの減少につながっていると感じます。
- これまでギャンブル問題をかかえていて、やめたくてもやめられなかった
そういった人が、対策プログラムなどによって、パチンコから脱出できたケースもすくなくはないはずだからです。
パチンコをやめようと思ってもやめられなかった経験は、だれしもにあるはずです。
これは、依存症状がでてきていたり、場合によっては、ギャンブル依存症という病気になっていることもあります
でも、そういった(やめられない)悩みを、勇気をだして人に打ち明けても、理解されないことはよくありました。
- いやいや、ギャンブルって……
- 自分に甘えているだけでしょ?
- 意志が弱いからそういうことになっているんじゃないの?
返ってくる言葉は、このようなものばかりです。当事者は問題をひとりでかかえこんでしまい、なにも解決につながりませんでした。
そして、そういったやめられない人たちがだな、
パチンコをやめるのは無理だとあきらめ、そのままパチンコに行きつづける。
そうなることで、パチンコ店の経営がささえられていた部分も、絶対にあったはずなのです。
けれども、さきのとおりで、この状況は変わってきています
パチンコがやめられないのは、意志の問題ではない、
「つまりギャンブル依存症という精神的な病気である」
といったことが、ニュースなどでも取り上げられ、認知されるようになっていきました。
パチンコ依存問題を解決するための、人に助けてもらう手段もつぎのように増えていき、
こういったものを利用することで、これまではダメでも、パチンコ依存から脱出することはできるようになってきたのです。
じっさいに私も、そういった「人に助けてもらう方法」を使うことで、ギャンブル問題を解決できました
私とおなじように、
- 恋人、家族などの協力を得られた
- 依存症対策などで人の助けを借りられた
このようにしてパチンコをやめられた人は多いはずです。
ようするに、パチンコがオワコン化しているのは……、
「やめられなかった人もやめられる手段が増えたから」でもあると思います。
そして、そのようにして抜け出せた人は、二度とパチンコで遊ぼうとは思いません。
だから、ユーザーは減りつづけていて、パチンコ業界は下火のままなのではないでしょうか?
今回のまとめ
- パチンコはオワコン化している
- 理由のメインはユーザーの減少&勝てないによる負のスパイラル
- パチンコ業界に未来はないように感じられる
パチンコ業界は、
遊びの多用化、お店の経営難、景気、依存症の認知向上
など、時代の変化によってオワコン化しています。
そしてこのオワコンは、おそらく今後も改善することはないと思われます。
新型コロナが落ち着いたあとは、ユーザー数は、若干回復はしたようです
しかしこれは、あくまで異常事態が落ち着いて、外出が増えただけの話でしょう。
ユーザーの減少や、それにともなう「勝てない」など、根本的な問題はなにも変わっていません。
ですから、今後も行けば行くだけしぼりとられるのはつづくでしょうし、オワコン化も止まらないものと思われます。
あとは沈むだけの泥船に乗りつづけるか?
泥船にお金を落としても、浮上することはなく、いっしょに沈んでいくだけではないでしょうか。
多くの人がそうしているように、パチンコにはこのへんで見切りをつけ、行くのはヤメにしておいたほうがいい気がします。
パチンコがやめられない時は
パチンコ問題を人に助けてもらう方法
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