パチンコ・スロットがやめれないです。どうすればこの状況から抜け出せますか?
思いつくかぎりのことをやってもダメ。
ほんとうはもうパチンコなんてやめたいのにやめられない……。
そんなときでもまだ諦めないでください。「やめられないパチンコをやめる」方法はあるからです。
- パチンコが辞められないのはなぜ?
- パチンコが辞められない時にまずはすべき3つの方法
- それでもむずかしい場合の究極の(最後の)一手
当時の私は、10年以上もパチンコをやめられない人でした
重度のギャンブル依存症で、パチンコをやめるのなんて不可能なんじゃないか、とずっと思っていました。
しかしそんな私でもパチンコをやめることができ、現在はギャンブルのない本来の生活を送れています。
では、どうやってそれを実現したのか?
この記事では、パチンコがやめられなくなる理由を解説しつつ、解決策をつぎの順で紹介していきます。
- まずは自分でもできる3つの方法
- それでもダメなときの究極の一手
どうしてもパチンコがやめられないときでもきっと大丈夫です。
こんな私でもパチンコはやめられました。
そしてこれから見ていくのは、そんな当事者の経験にもとづいた「成功させられる方法」だ
ぜひ参考にしていただき、実践へとつなげていってみてください。
ミナト
10代で行った初めてのパチンコで大勝し、パチンコ・スロット漬けの日々へ。借金を重ね、多くを失い、10数年もの間ギャンブルをやめられなくなる。しかし他者の力も借りて依存症を克服。その経験をもとに依存からの脱出方法を発信している。併設店・専門店での従業員経験もあり。>> プロフィール詳細はこちら
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パチンコがやめられない心理(理由)とは
パチンコがやめられないのはなぜなのか?
まずはその理由と、やめられなくなる心理から見ていくことにします。
パチンコなどのギャンブルから得られるスリル・興奮は、私たちの脳に「快楽」の感情をあたえます。
「ギャンブル行為 → 快楽の補給」
パチンコをすることで、こういうことが人の脳内では起こるわけだな
ところが、この「ギャンブル→快楽」が常習的におこなわれるようになると、どうでしょう。
私たちの脳には快楽への耐性ができていき、
それまでとおなじ快感では、だんだん満足できなくなる
ようになっていくのです。
- 最初は5000円でドキドキ
- 楽しむためなら2万~3万円の投資は覚悟
- 満足できるまでやる。5万~8万円くらいは当たり前
最初はちょっと勝てただけでも楽しかったのに、いまは大勝ちしないと満足できない……。
そんなことになっていませんか?
これは「快楽の耐性」によって、パチンコに行っても、ほとんどの場合は満たされてなくなってしまっているからなのです。
なかなか大勝ち(満足)なんてできないですし、そもそも遊ばせてすらくれないことも多いですからね
- もっとやりたい、もっと勝ちたい、もっとスリルを感じたい……
私たちの脳は、底の深いプールを、なんとか「快楽という水」で満たそうとします。
そうすると、こんどは脳が変化していき、ギャンブル欲はさらに加速。
パチンコをやめたくなっても、いつのまにか、体がそれを許してくれなくなるのです!
脳が変化すると、ギャンブル以外に興味を持てなくなることがわかっています。脳から強力な「行け!」の指令がでるようになって抵抗できなくなり、「行く行かない」のコントロールもきかなくなっていきます。
これが、ギャンブルに依存してしまった状態です。
ギャンブル依存症は、れっきとした精神的な病気なんだ
パチンコがやめられないのは、じつは、私たちの意志とは関係ないところで起きている問題でもあったのです。
負けたままでは辞められなくなるのもある
また、パチンコがやめられなくなるのは、負けを取り返したくなる人間の心理もかかわっています。
プロスペクト理論といって、投資とかでも出てくる有名なやつだな
人は得る幸福よりも失う恐怖のほうが強く、お金を失うと、なんとかして(リスクを背負ってでも)取り戻そうとする傾向がある。
負けた(お金を失った)ままでは引けなくなるのは、いってしまえば「ふつうのこと」です。
この人間の心理によっても、とくに打ちに行った当日は、つぎの流れが生まれてしまうでしょう。
「パチンコで負ける → お金を取り返そうとする → やめられない」
直近の負けや、トータルでの負けも、やっぱり勝って取り返したくなります。
そのようなお金への未練によっても、私たちはパチンコをやめられなくなってしまうのです。
ということで、これまでの(以下の)2つが合わさることでも、パチンコ行為がループするようになります
- 満足せずに快楽を求めつづける脳
- 負けてもやめられずにのめり込む心理
だから、パチンコをやめられない状態からは、そう簡単には抜け出せなくなってしまうのです。
行く行かないのコントロールも、負けたお金をいさぎよくあきらめるのも、両方ともできなくなってしまうからですね。
パチンコがやめられない時にまずはすべき3つのこと
ここまでのとおり、ギャンブルに依存症状がでてくると、そう簡単にはパチンコをやめられなくなってしまいます。
- 脳が耐性を持つ&変化する
- 負けたままやめられない心理もある
など、自分の意志とは関係ないところで問題が起きてしまってもいるからです。
でも大丈夫です。そこをなんとかする方法はありますよ
ただ、本記事で紹介する「最後の一手」は、最後の一手というだけあって危険がともないます。
安全でかつ効果的な方法もたくさんあるので、まずはそちらから紹介していきます。
それらを実践してもむずかしいときは、そこで、究極の(最後の)一手を使うか考えてみてください。
1. ひとりでもできる方法から始める
パチンコがやめられないときの対策として、自分ひとりでもできる(やめる)方法があります。
それで、すべてに共通する大事なことが、これだ
「やめようと思うだけではなく行動を起こす」ことです。
パチンコで負けると、最初はやめようと思いますよね
でも、「思う」だけでは、3日とその「思い」はもちません。
日々の習慣が変わらなければ、パチンコにかよう習慣も変わらずで、結局は思っただけでおわってしまうからです。
これは私の経験からも実証ずみです。思いを行動につなげられなければ、パチンコはやめられません。しばらくしたらまたやりたくなって行ってしまいます。
ですから、大切なのは「やめよう」をつぎにつなげることです
自分ひとりでもできるものには、たとえば以下のものがあるので、
- パチンコをやめる11の方法を駆使する(まずはこれから)
- 休日はパチンコに行く時間を強制的に消すワザを使う(寝て行きたい衝動をおさえる)
- パチンコ以外の趣味をつくる努力をする(最初は暇つぶしでOK)
まずはこれらを参考に、なにか行動を起こしてみてください。
くりかえしになりますが、やめようと思っただけで依存を断てる人なんておそらくいません。
行動を起こすことでしか「やめられない」問題は解決できないので、とにかく“イマこの瞬間から”動いていくのが大事ですよ。
2. パチンコでの借金があるなら解決する
パチンコでの借金はありますか?
借金がある場合は「借金問題を解決させる」のも大切です。
借金があると、つぎの理由から、それだけでパチンコに行きたくなります
- 負けてできた借金をパチンコで取り返そうと考えたくなる
- 返済生活のツラさから勝ってラクをしたくなる
- お金を借りられることでギャンブル行為に歯止めがきかなくなる
でも、パチンコでの借金問題を解決できれば、この話はまるで変わってきます。
借金があれば、簡単にお金を借りてしまうが……、
完済できれば、お金を借りてまでパチンコに行こうとは考えにくくなる。
ようは、ギャンブルでの借金なんて二度としたくないと思えるようになるからです。
当時は3社から借入をしていた私も、完済を機に消費者金融とは縁を切ることができました。
「パチンコで勝って借金を減らさないと……」
というのがなくなったのも、パチンコに行かない生活を維持するのに大きく役立っていると感じます。
借金問題の解決策は、以下の記事でまとめてあるので、こちらも参考にしてみてください。
①では返済をうまく進めるコツを、②では金額別での最適な返済方法をまとめてあります
失敗しない借金の返済方法
(これまで返しては借りてをくり返してきた方へ。今日でおわりにする「失敗しない借金の返済方法」があります)
とはいえ、私も経験があるのでわかりますが、パチンコの借金返済はかなりむずかしいです。
返済生活のキツさから、どうしても返したお金をまた借りてしまって、返済がうまく進んでいかないんですよね。
完済できるのはいったい何年後になるんだろう……
という話にもなりますし、毎月払わされる高額な利息のことを考えるとイヤな気分になります。
完済までが長すぎるストレスで、そこでまたお金を借りてパチンコに行ってしまうこともあるでしょう。
でも、この借金問題にも解決力を高める手はあるんだ
なんと、以下のように返済状況をガラリと変えられる手段があります。
- 毎月の返済はキッチリ最低限でOK
- のこったお金は自由に好きなことに使える
- 仕事は増やさずに今のままで大丈夫
これまで返しては借りてをしてきた人でも失敗しない方法。
それこそが「借金を減らして」返済をラクにする方法です。
借金を減らして返済をラクにするには
では、具体的にはどのようにして借金を減らせるのか?
借金を減らす手段には、おもに以下の2パターンがあります
- 払いすぎた利息がないかを確認 → あれば返してもらえる
- 利息をカットしてもらうことで、支払総額を大幅に減らせる【これがメインの方法】
「①払いすぎた利息」のことを過払い金(※)といいますが、これがある場合はお金を返してもらえます。
※過払い金とは、以下のグレーゾーン金利にあたる利息のことです。
貸金業者が本来の上限を超えた、法的にグレーな利息を取っていた時期があったんだな
ただし、それは2010年以前の取引です。
それ以降にした借金では過払い金は発生しなくなっているので、現在はあまり期待できません。
そこで使えるのが「②利息のカット」。
これができると、なんと以下のように返済状況が一変します。
利息カット後
借入 | 金利 | 返済額 | 返済回数 | 利息合計 |
---|---|---|---|---|
135万円 | 18%→0 | 2.5万円 | 110回→54回 | 138万308円→0円 |
借金が135万円あっても、利息をカットできれば、毎月の返済は2.5万円でよくできます。
なぜなら、返したぶんはすべてキッチリ元本だけにあてられるから。
毎月の返済額を増やせば、利息がないぶん、完済までをさらに早めることもできます。
返済は最低限にしていても、返すのは元本だけでいいのでへんに焦る必要もありません。
いずれにしても余裕をもって返済を進めていけるので、ストレスが爆発しての失敗をふせぐことができますよ。
私はじっさいに100万円以上の利息を払ってきましたが、借金は放っておくと、本当にそれくらい取られます
そんなムダなお金も払いたくないですよね?
ですから、これまで「返しては借りて」で失敗してきたのなら、返済をラクにする方法も考えてみましょう。
- 利息カットが利用できるか
- 返済をどれだけラクにできるか
これらは、無料の借金減額診断
法律の事務所が診断してくれるもので、匿名OK、結果を聞くだけ・相談だけも大丈夫だ
減らせるとわかって希望すれば、自宅にいたまま利息のカットをやってもらうこともできます。
利息カットまでいけば返済専用になる(=完済まで確実に進められる)など、それも失敗しない理由のひとつです。
借金問題を解決できれば、さきほどお話しした以外にも、つぎのように生活は変わっていきます。
- これまでガマンしてきたことはもちろん、貯金もできるようになる
- 負けたお金のことは割り切れるようになる(未練を断てる)
- パチンコで勝たなくてよくなる→行く理由がなくなってやめられる
はっきりいって人生が変わります。
そして、それを成してくれるショートカットが、返しては借りてを確実におわらせられる失敗しない返済方法というわけです。
私も借金を減らせるかは聞きましたが、ふつうに教えてもらえました。聞くだけも全然大丈夫です
法律の事務所と聞くと「う~ん」と感じるかもしれませんが、案外ふつうのお店みたいなものです。
それに、カンタンな質問に答えるだけで教えてくれます。
教えてもらったからといってなにかを契約する義務もないですし、聞くことにはなんのリスクもありません。
また業務を依頼するときにかぎり、金融業者1社につき5万円ほどの費用はかかりますが、これも大丈夫。
話を聞いてみて、費用を払ってでも得をするとなったときにだけ利用すればまず損はしないからです。
分割払いもできますし、通常は減額分で余裕でペイできるので、「依頼する・しない」はあとからでまったく問題はないです。
返済がラクになれば、借金の完済も、パチンコ問題の解決もグッと近づくはずだ
知らないままにしておくのが一番の損なので、借金で困っているなら、ぜひ減らせるかの確認だけでもしてみてください。
借金問題を解決して人生を変える、その最速のタイミングは、まさにいまこの瞬間だと思いますよ。
診断は1分でできます。メールアドレスと電話番号だけ必要になりますが、これは詳しい結果をヒアリングを通して出してもらうためです。もちろん、診断・相談以外で個人情報が使われることはないので安心してください。
3. 人に助けてもらう方法も考える
また、自分ひとりではむずかしいときは、より強力な効果も見込める「人に助けてもらう方法」も使ってみましょう。
これはつぎの2つが有名だな
- GA(ギャンブラーズ・アノニマス)
ギャンブル問題からの回復を目的とした自助グループ。ここで開かれる会合に参加し、自分の話をしたり仲間の話を聞いたりする
- RSN(リカバリーサポートネットワーク)
パチンコ・パチスロ依存を解決するために設立された相談機関。ここで電話相談をする、またはRSN主催の相談会に行く
GAのような自助グループへの参加は、ギャンブル依存症の解決には「もっとも有効な手段」だともいわれています。
おなじ悩みを経験してきた仲間と問題を共有できるのが大きいと感じます。
ギャンブル問題をだれかに打ち明けられる機会はまずありません。しかし自助グループならそれができるわけです。
話をしたり聞いたりするだけ、といえばそうなのですが、気持ちがかなりラクになりますよ。
使い方も簡単で、会合(ミーティング)の開催日に直接会場まで行けばいいだけなので、この機に利用を考えてみましょう。
RSNというのは、パチンコ店のトイレにポスターが貼ってあったりする(ピンク色の)あれですね。
ここも私は電話したことがあります。いちどは相談してみる価値はありますよ
自宅から電話をかけるだけで使えるので、まずはこちらからのほうがいいかもしれません。
相手から質問してくれる(最初はそれに答えていく)ので、なにを話せばいいかわからなくても使えます。
それから、家族・恋人に協力してもらうのもありですが、
借金の肩代わりは危険だから、これだけは注意してくれよな
家族・恋人に協力してもらうなら、
- 返済をきちんとしているか監視してもらう
- パチンコ店に行かないよう行動を監視してもらう
- 自助グループへの参加についてきてもらう
こういった、あくまで間接的なものにするのがいいでしょう。
電話番号:050-3541-6420
対応時間:月~金 10:00~22:00(祝日除く)/公式サイト:http://rsn-sakura.jp/
公式サイト:GA日本インフォメーションセンター
関連記事:GAの使い方を詳しく解説【行ってみた体験談も】
パチンコ店を出禁になるのも有効
人の助けを借りる方法として、パチンコ店を出入り禁止になる手段もあります。
こちらもかなり有効なので、ぜひ利用してみてください。
どうすれば出禁になれるんだ?
というと、「自己申告・家族申告プログラム」というものをお店に申し込めば使えます。
申し込むだけで「正式に」パチンコ店を出禁になれる、いわばパチンコ店にやめるのを協力してもらえる方法です。
これも私は利用しました(2回使いました)
法的な拘束力があるわけではないので、最終的に行くか行かないかは、自身の判断にゆだねられます。
けれども、
出禁になったパチンコ店に行くのか……?
といったら行けるはずもなく、申し込み一発でそのパチンコ店には行かなくなる可能性は大です。
これも「自己申告プログラムを申し込んできた」の記事でまとめてあるので、あわせてチェックしておいてください。
マイホで利用すれば、行く場所がなくなってそのままやめるしかなくなったりもするので、かなりオススメですよ。
どうしてもパチンコがやめられない時の奥義「解放」
ここまでの方法を駆使すれば、そう低くはない確率でパチンコ依存からは抜け出せると思います。
とはいえ、ギャンブルへの依存は根が深いので、
それでもまだ、パチンコを(辞めたいけど)辞めれないです……
ということもあると思いますし、「人の助けを借りるのはまだちょっと……」もあるでしょう。
そこで、ここからは、最後かつ究極の一手を紹介していきます。
その方法とは、ズバリ……
本気でいくところまでいく、つまり、限界までパチンコにお金をぶち込むという捨て身の作戦です。
大まかに説明すると、これは自分から「底をつく」方法です。
底つきというのは、問題を自覚せざるを得ないギリギリの状態になること。
その底をついた状態を自分からつくって、そこから一気にやめていく、という話をしていきます。
やめたいのにやめられないなら限界までいく
さきにいっておくと、この方法はかなりの荒療治なので、あまりおすすめはできません。
背負うリスクも大きく、成功する確率も50%くらいだと思います。
ただ、そのような大きなリスクを背負うだけの効果があるのも実証ずみなので、奥の手ということで見ていきましょう。
そもそもの話、パチンコがやめられないのはなぜなのでしょうか?
根本的な話をすれば、パチンコに使うためのお金があるからで、消費者金融などから引っ張ってこれるからこそパチンコに行けます。
限界までお金をぶち込むというのは、基本はその限度額いっぱいまでいくこと。
- ほんとうにもうお金を調達できないところまでいく
これが、「最後の一手」のスタートとなります。
(※借金をしていない場合は、貯金を使い果たすところまでいく、という話になります)
- 休日は朝からパチンコ
- 夕方からで時間がなくてもパチンコ
- 閉店まぎわでもかまわずに追加投資
勝ち負けなんて関係なく、ただひたすらにパチンコを打ちつづける。
そんなことをつづけていれば、すぐにお金はなくなってしまいますよね?
ほんとうにどこからも、1円たりともお金が借りられない……。
そういった状況に、はやばやと到達してしまうのではないかと思います。
するとどうでしょう、この状況になったことでしか生まれない、ある感情が芽生えるのです。
「終わった……」という感情が、だな
人生が終わったわけではない
さて、この「終わった」は、人生が終わったという絶望ではありません。
- もうパチンコに行かなくていいんだ
- もうパチンコの呪縛から解放されたんだ
- もう自分は自由なんだ
そういった、絶対的な安堵感と解放感です。
警察24時みたいな番組で、薬物依存症の人が警察に捕まると、
もうやらなくていいんだと、ホッとしました……
とかってよくいいますよね。そのような安心感に近い感情かもしれません。
これは、経済状況にもよりますし、べつに限度額いっぱいまでいかなくてもすむケースもあります。
しかし、いずれにせよ、自身の許容範囲や限界を超えて負けなければ起こらない現象だと思います。
で、その現象が起こるとどうなるんだ?
私の経験からお話しすると……、
この感情こそが、ギャンブル依存症の克服にむけた初動に、とんでもないブーストをかけてくれるのです!
お金を失ったあとの「解放期間」中にすべきこと
すべてのお金を使い果たすか、許容範囲を超えたことで生まれる「パチンコから解放された安堵感」。
これは最低でも3~7日、場合によっては、1~2週間ほどつづくこともあると思います。
そしてこの(解放)期間は、パチンコに行く気が完全に失せます。
もうパチンコには行かなくていいんだ……!
どこかで経験したこともあると思うのですが、「もうやらなくていいんだ」と、パチンコから解放された気分になれるのです。
でも、安心するのはちょっと待ってください。
まだ最後の一手は始まったばかりで、
この、いわば「最終奥義」を完遂させるには、ブースト期間中にすべきことがあるのです。
- まだおわりではないことに気づくこと
- できるかぎりのことをすぐにすること
この2つですね。まとめて、くわしく見ていきましょう。
まだおわりではない、行動するならこの時しかない
パチンコ店に出禁を申し出る? そんなのもう大丈夫ですよ
相談機関に電話? それももう必要なさそうです
「だって、もうパチンコはおわったんだから……!」
おそらく、この境地(解放感)に達すると、このように考えることでしょう。
ところが残念なことに、それだけではほぼまちがいなく、またパチンコに行きます。
これはもう断言してもいいかもしれません
それらは失敗する人の思考であって、成功する人の思考ではない、ということをです。
では、成功者になるためには、どのように考えなければならないのか?
それは……こうだな
この気持ちよさが永遠につづくように、パチンコにはここでトドメを刺そう。
- これまでの経験をふりかえってみれば、いずれまたパチンコに行く自分が想像できませんか?
- やれるだけのことはやったと思っていても、まだやれていないことはたくさんありませんか?
この期間中は、それまでの「もうパチンコはやめよう」とは、意志のレベルがまったくちがっていると思います。
ですから、ここでは以下のことを認識し、
まだパチンコはおわってはいない。ここでトドメを刺さなければ、ギャンブルへの依存は何度でもよみがえる
トドメを刺すための大きな行動(それこそ近所のパチンコ店をすべて出禁になるなど)に出なければなりません。
これまではできなかったことでも、このときならきっとできます。
なぜなら、私たちの心は、パチンコの呪縛から解き放たれているのだから……!
具体的にいうと、このときにすべきは、やはりここまで紹介してきたつぎのような対策です。
- パチンコ店(マイホなど)を出禁になる
- 自助グループに参加してみる
- RSNに電話相談をし、ほかにもできることはないか聞いてみる
そのほかでは、パチンコに行くのを我慢する方法でも(離脱症状の)対策はまとめてあるので、こちらもあわせてどうぞ。
やめられたと思ったあとの衝動を乗り越えよう
さて、以上で前半戦は終了となり、ここからは奥義の後半戦に突入します。
成功率が50%とするワケの話だな
ここに失敗する危険性があるので、対策とあわせて見ていきましょう。
ギャンブル依存症の克服は、最初の1回目はとくにしんどいものがあり、それはこの方法も例外ではありません。
これまでに成功した経験がなければ、解放感が消えるころ(1~2週間後など)には、おそらくまたパチンコに行きたくなっていると思います。
そのあいだに、大きな行動を起こせていたとしてもです
そうはいっても、限界までお金をなくしていれば、これ以上は1円も使えないわけですよね?
- 行きたいとか、やめられないとかではなく、とにかくパチンコに行けない
これこそが、限界までいく「最後の一手」が、本領を発揮する瞬間でもあるのですが……お金を調達する方法、じつはまだありますよね。
ブラックでもOKですよ……
そう、「非合法なところならお金を貸してくれるんじゃないか」という話です。
最後に、心の解放後におとずれるこういった危機と、それを乗り越える方法を2つお話ししておきましょう。
第一関門:ヤミ金に手を出さないように注意しよう
じつは私には、以下のようなヤミ金の手口は知ってはいたのに、
- 自分だけでなく家族・職場などにも取り立てがいく
- お金を返したいのに受け取ってもらえない
- 借りた金額は数万円だけだったのに、ナゾの利息がついて借金が何百万円になる
パチンコに行きたいがために、闇金に手を出そうとした経験があります。
そこしかお金を借りられなかったからです……
これが、最初のほうでいった「成功率50%」に関係する部分です。
お金がない状態で衝動が起きたとき、そこで踏みとどまれるか踏みとどまれないか。
まずは第一関門としてこの2択が立ちはだかります。
ちなみに、金融庁の発表(平成30年/2018年)によると、闇金融の利用者は「3年以内の借入経験者の4.6%」でした。
しかし2019年の委託調査では、つぎの条件を満たしていると、
- 3年以内に借入経験あり
- 借入残高が年収の3分の1以上
- 現在も借入残高あり
闇金融の利用者は16.2%まで増えていたと報告されています。
けっこう多いんだな
つまり、捨て身の策に出たとしても、ここで10%強の人は脱落してしまうともいえますよね。
ですから、まずはこの第一関門を突破できる確率は、90%程度と考えることができます。
ちなみに私は、闇金に手を出そうとした結果、個人情報(電話番号や住所)流出の被害にあいました
いうまでもないですが、「意外と利用者が多いから」といって、闇金を利用してはいけません。
シャレにならないことになってからでは遅いので、ここだけは絶対に死守するようにしましょう。
もし、すでにヤミ金に手を出してしまっている場合は、そちらの解決を優先するようにしてください。
闇金への対処法はこちら
第二関門:給料日後に起こる衝動を封じ込めよう
闇金に手を出すこともなく、手元にのこったわずかなお金だけでしばらく生き抜けたら、ここからが正念場です。
最難関の給料日の突破と、とくに借金がある場合はその返済(第二関門)が立ちはだかります。
給料日までになにもしていなければ、高確率で(ここで)脱落すると思っていたほうがいいでしょう。
すでに解放感の効力は切れていることも多いからです
- お金が底をついている状態でどれだけのことをできるか?
給料が入った時点での動きは、それでまちがいなく変わってきます。
借金がある場合は以下のように、
- 借金を一本化してこれ以上借り入れをできなくする
- 返済の計画をつくって家族や恋人に協力をあおぐ
- 消費者金融などのキャッシュカードをすべて破壊しておく
お金を手にしたあとでもつづく「強制力」を、給料日までにつくりあげておくようにしましょう。
ここでも自力で返済する6つのコツは役に立つので、参考にしてください。また「貸付自粛制度」という(消費者金融などから)お金を借りられなくする手段もあって、これも強制力は高めなのでおすすめです。
返済生活のミソは、返済で借入可能額が増え、また借金ができるようになってしまう部分にあります。
だからこそ、空いた借入可能額に手をつけないようにする「仕組み」をつくっておくことが重要なんだな
これ(借金をできなくする)ができていれば成功率は格段に上がりますが、できていなければ、かなりの確率で失敗するともいえます。
借金がない場合でも、給料を使ってしまわない強制力がないと失敗しやすくなるので、ここまで見てきた方法で手は打っておくようにしましょう。
それを踏まえると、第二関門の突破率は、50%程度(成功と失敗は半々)かなという話です
第一関門は90%、第二関門は50%で、両方突破できる確率は45%。
よって、この方法での最終的な成功率は、よくて50%というわけですね。
成功するまで粘れば成功率は関係ない
話は以上となりますが、この「最後の一手」にたどりついたときに学んだことも、あわせてお話ししておきます。
私の場合、すべて手さぐりだったので、当時は失敗してはトライをひたすらくりかえしていました。
そこで気づいたのが、ここまでお話ししてきたとおりで、
パチンコに行く気がなくなっているうちに、べつの対策も取らなければならない
ということでした。
ようは、「ギャンブル依存症の克服には合わせ技が必要だ」ということだったのです。
これに気づくまでが長い道のりだったそうだ
トータルでの成功率でいえば、50%なんて全然ないレベルの低さになっていると思います。
でも逆にいえば、がむしゃらにでもつづけていれば、いつかは必ず成功するという話でもあるわけですよね?
ですから、つぎのように考えてしまうこともあると思うのですが、
もしかして、パチンコがやめられないまま人生がおわってしまうんじゃ……
どうか希望を持ってトライしてみてください。
- 大きな代償を払うことになっても
- 瀕死レベルの重傷を負うことになっても
やりつづけていれば、いつかはかならず成功します。
ギャンブル依存症の克服は、“やれば”できるものなのです。
けっしてあきらめないこと。
それこそが、ほんとうの「最後の一手」なのかもしれないですね。
今回のまとめ
- お金が限界に達した解放期間は依存断ちに利用できる
- ブースト期間中にパチンコに行けない状態を作り上げよう
- あきらめなければいつかは成功する、トライあるのみ!
今回の最後の一手は、本来は意図的にやるものではありません。
結果的にそうなってしまった……、
つまりパチンコがやめられなくて限界に達してしまった時にこそすべき方法で、それを意図的に起こすのは一種の賭けでもあります。
でも、お金が中途半端に使える状況では、ズルズルいってしまったりもするわけですよね?
私たちは、ほんとうに痛い目にあわないと、真剣にやめようとは思いません
だからこそ、ときにはみずから破滅にむかって進んでいき、そして解放されるのが必要にもなってくるのです。
とはいえ、場合によっては、いまよりも状況が悪化するケースはやはりあります。
それに借金があるのなら、利息のカットを利用すれば、すぐにでもおなじ状況をつくれます。
ようは、やりようによっては、わざわざ借金を増やす必要もないわけです。
しかも利息がなくなって返済もラクになるので、そこでも成功率を上げられます
まだ余力がある状態で、借金をできなくするペナルティと引き換えに、パチンコをやめようと思えるか
というと、これは、なかなかむずかしいところです。
が、10年以上パチンコをやめられなかった私からすると、そのペナルティの状況のほうが、はるかに安全でいいと思います。
ということで、とくに借金がある人におすすめなのはコレだな
限界をむかえるまえに「人の助けを借りてお金を借りられない状況をつくる」です。
方法はたくさんあるので、ぜひ活用してみてください。
やめられないままズルズルいくか、ここで動いて一生の自由を得るか
いずれにせよ行動あるのみなので、自由を勝ち取るため、己の限界を超えて動いていきましょう!
奥義「昼寝」も伝授!
パチンコをやめる方法(まずはこれから)
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